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メルセデス・ベンツ新型CLEの魅力を徹底解説|クーペ&カブリオレ比較

夕暮れの海岸道路に並ぶメルセデス・ベンツCLEクーペと赤いソフトトップのCLEカブリオレ メルセデス・ベンツ

メルセデス・ベンツCLEは、実用性ならクーペ、空を楽しむならカブリオレが結論です。

2026年8月13日時点のMP202602では、CLE 200クーペが846万~880万円、カブリオレが969万円。価格だけでなく、重量、荷室、後席、装備、維持費の考え方まで同じ基準で比較します。

メルセデス・ベンツCLEとは?2026年の価格と発売経緯

CLEは、従来のCクラスクーペとEクラスクーペの役割を再編して誕生した、4人乗りの新世代2ドアモデルです。

日本では「CLE 200 Coupé Sports」が2024年3月18日に発売され、電動ソフトトップを持つ「CLE 200 Cabriolet Sports」が同年6月25日に加わりました。

さらに2024年9月20日、クーペへ装備を再構成した「CLE 200 Coupé Sports Style」が追加されています。いずれの日付もメルセデス・ベンツ日本の発表日であり、推測による登録時期ではありません。

本稿の現行価格、車両重量、燃費、寸法、タイヤサイズ、装備区分は、メルセデス・ベンツ日本「CLE Coupé Data Information MP202602」および「CLE Cabriolet Data Information MP202602」の2026年3月9日版で確認しました。

ここで注意したいのは、2026年3月9日はMP202602資料の版日であり、CLEそのものの新規発売日ではないことです。

MP202602のメーカー希望小売価格

モデル MP メーカー希望小売価格 MP202601からの差
CLE 200 Coupé Sports Style MP202602 846万円 +2万円
CLE 200 Coupé Sports MP202602 880万円 +12万円
CLE 200 Cabriolet Sports MP202602 969万円 +13万円

カブリオレとクーペSportsの価格差は89万円。Sports Styleとの比較では123万円です。

したがって、「CLEクーペはいくらか」と検索した場合、2026年8月13日時点の答えは846万~880万円となります。844万円や868万円はMP202601の価格であり、MP202602と混同できません。

CLEカブリオレの日本導入時価格は936万円でした。現行MP202602の969万円は、導入時から33万円高い設定です。

価格は消費税込みのメーカー希望小売価格ですが、付属品、保険料、登録諸費用、消費税以外の税金、リサイクル料金は含まれません。正規販売店が実際の販売価格を独自に定めるため、契約時の総支払額は見積書で確認してください。

CLEの大きさは旧Eクラスクーペに近い

CLEクーペの寸法は、全長4,850mm、全幅1,860mm、全高1,420mm、ホイールベース2,865mmです。

旧Cクラスクーペの代表的な寸法である全長4,705mm、全幅1,810mm、全高1,405mmと比べると、CLEは145mm長く、50mm幅広くなっています。

一方、旧Eクラスクーペの全長4,830mm、全幅1,860mm、全高1,430mmと比べた差は、全長が20mm長く、全幅は同じ、全高が10mm低いだけです。

つまりCLEは、単純にCクラスクーペを新しくした車というより、旧Eクラスクーペに近い伸びやかな車格へ、現代の電動化技術とデジタル装備を組み込んだモデルと捉えるほうが実態に合います。

僕がCLEの長いボンネットに感じる品格は、造形だけから生まれているのではありません。旧Eクラスクーペに近い全長と全幅があるからこそ、低く流れるルーフの下にも視覚的な余白が残るのです。


CLEクーペとカブリオレの違いは?価格・重量・荷室を比較

両車はエンジンと車体の基本寸法を共有しますが、重量、燃費、荷室、後席構造、ルーフ機構が異なります。

MP202602ではSports Style、Sports、カブリオレを個別に掲載し、グレード差がある項目を「クーペ」と一括りにしないことが重要です。

比較項目 Coupé Sports Style Coupé Sports Cabriolet Sports
価格 846万円 880万円 969万円
全長 4,850mm 4,850mm 4,850mm
全幅 1,860mm 1,860mm 1,860mm
全高 1,420mm 1,420mm 1,425mm
ホイールベース 2,865mm 2,865mm 2,865mm
車両重量(基本諸元値) 1,760kg 1,760kg 1,900kg
乗車定員 4人 4人 4人
駆動方式 後輪駆動 後輪駆動 後輪駆動
WLTCモード燃費 14.5km/L 14.5km/L 14.1km/L
荷室容量 420L 420L 295~385L
後席可倒方式 40:20:40分割 40:20:40分割 60:40分割
ルーフ 固定ルーフ 固定ルーフ 電動ソフトトップ

クーペの車両重量は、Sports StyleとSportsの基本諸元値がともに1,760kgです。ただし、公式資料にはオプション装着時などの登録値として括弧内に異なる重量も併記されています。

そのため、すべてのクーペが装備に関係なく必ず1,760kgになるわけではありません。購入車両の正確な重量は、選択したパッケージを反映した仕様書や車検証で確認する必要があります。

カブリオレの基本諸元値は1,900kgで、クーペより140kg重くなります。これは電動ルーフ機構だけでなく、開口部を持つボディに必要な構造や装備を含めた結果と考えるべきです。

WLTCモード燃費はクーペが14.5km/L、カブリオレが14.1km/L。差は0.4km/Lにとどまりますが、購入後の身軽さや制動時の感覚には140kgという重量差のほうが表れやすいと考えられます。

ただし、本稿では同一条件による両車の比較試乗や騒音測定を行っていません。諸元だけを根拠に「クーペは必ず静か」「カブリオレは走りが鈍い」と断定することは避けます。

荷室容量は最大125L違う

クーペの荷室容量は420Lです。カブリオレはソフトトップ展開時が385L、トップ収納時が295Lとなります。

クーペとの差は、ルーフを閉じている状態で35L、開けた状態で125Lです。割合では約8%と約30%の差になります。

夫婦二人の小旅行ならカブリオレでも対応しやすい容量ですが、大型スーツケース、ゴルフバッグ、撮影機材などを載せる人は、リッター数だけで判断できません。

実車では、荷室開口部の幅と高さ、トップ収納時に使える奥行き、床面の段差を確認してください。普段使うバッグを販売店へ持参し、実際に載せてみる方法が最も確実です。

クーペの後席は40:20:40分割のため、中央だけを倒して長尺物を通しながら、左右の後席を残せます。カブリオレは60:40分割なので、同じ4人乗りでも荷物の組み合わせではクーペが有利です。

後席の実用性は「4人乗り」という表記だけで判断しない

CLEはクーペ、カブリオレともに乗車定員4人ですが、2ドア車であることに変わりはありません。

後席へ乗るには前席を動かす必要があり、4ドアセダンのような頻繁な乗降には向きません。子どもを乗せる場合は、チャイルドシートの装着だけでなく、乗せ降ろしの際に前席背後へ身体を入れられるか確認したいところです。

公式寸法図では、クーペとカブリオレの室内寸法にもわずかな違いがあります。しかし、頭上や足元の数字だけでは、シート形状、着座姿勢、ルーフ側面の圧迫感まで判断できません。

僕なら前席を普段の運転位置に合わせた後、自分で後席へ乗ります。膝が入るかだけでなく、10分以上座っていられる姿勢か、前席を倒した際に無理なく降りられるかまで見ます。

※画像はAIによるイメージ

CLEカブリオレのソフトトップは何秒で開閉する?

CLEカブリオレの電動アコースティック・ソフトトップは、20秒以内で開閉し、時速60km以下なら走行中も操作できます。

ソフトトップは静粛性、耐候性、遮熱性に配慮した多重構造で、ブラック、グレー、レッドの3色が用意されています。レッドとグレーはMP202602のオプション表で各5万3,000円です。

時速60km以下という条件は「その速度なら、どの状況でも操作を勧める」という意味ではありません。

交通量、風、路面状況、後続車との距離を確認し、可能であれば安全な場所に停車して操作するのが基本です。急な雨でも、ルーフ操作より周囲の安全確認を優先してください。

風の巻き込みを抑える「AIRCAP」は、フロントウインドウ上部のウインドディフレクターと後席後方のドラフトストップで空気の流れを整えます。

前席の「AIRSCARF」は首元へ温風を送り、気温の低い日のオープン走行を支える装備です。屋根を開けられる時期を春と秋だけに限定しないことが、CLEカブリオレの設計上の狙いでしょう。

縦型の11.9インチメディアディスプレイは、オープン時の日差しによる反射を抑えるため、電動で傾斜を調整できます。従来記事にあった「2段階」という表現は正確ではなく、発表資料では15度から40度まで傾斜させられる機構として説明されています。

また、CLEカブリオレには、メルセデス・ベンツのカブリオレとして初めて後席左右用の独立したヘッドエアバッグが採用されました。

これは、カブリオレを前席だけの趣味車ではなく、後席の安全にも配慮した4人乗りモデルとして設計したことを示す重要な部分です。

ソフトトップの洗車と保管で確認すべきこと

ソフトトップには布地、シール部、開閉機構があるため、固定ルーフとは確認項目が異なります。

ただし、使用できる洗剤、自動洗車機の可否、高圧洗浄機との距離、凍結時の操作などは、一般的なオープンカーの知識だけで断定すべきではありません。納車される車両のデジタル版取扱説明書と販売店の案内を優先してください。

購入前には次の点を確認すると、所有後の戸惑いを減らせます。

  • 自宅または利用する洗車場で推奨される洗車方法
  • 鳥のふん、花粉、樹液などが付着した場合の処置
  • 長期保管時のルーフ状態と換気方法
  • ルーフ生地やシール部の点検項目
  • 開閉機構が作動しない場合の連絡先
  • ソフトトップ関連部品が保証や整備プログラムの対象になる条件

屋内駐車場がなければカブリオレを所有できない、という意味ではありません。しかし、屋外駐車が中心なら、汚れを放置しない管理時間まで購入判断へ含めるべきでしょう。


CLE 200 Sports StyleとSportsの違いは?34万円差を検証

Sports Styleは単純な廉価版ではなく、快適装備を標準化する一方、選べる拡張装備を絞ったグレードです。

MP202602ではSports Styleが846万円、Sportsが880万円。価格差は34万円ですが、Sportsのほうがすべての装備で上位という関係ではありません。

主な装備・選択肢 Sports Style Sports
AMGライン内外装 標準 標準
MBUX ARナビゲーション 標準 標準
前席シートベンチレーター 標準 エクスクルーシブパッケージ選択時
Burmester 3Dサラウンドサウンド 標準 エクスクルーシブパッケージ選択時
ヘッドアップディスプレイ 設定なし エクスクルーシブパッケージ選択時
レザーエクスクルーシブパッケージ 選択不可 選択可能
ドライバーズパッケージ 選択不可 選択可能
ナッパレザーパッケージ 選択不可 選択可能
パノラミックスライディングルーフ 選択可能 選択可能

重要な訂正点は、MP202602のSports StyleにもMBUX ARナビゲーションが標準装備されていることです。

Sports Styleで省かれる主な要素は、ヘッドアップディスプレイや上位パッケージへ発展させる選択肢です。ARナビそのものが非装備という整理ではありません。

Sports Styleは前席シートベンチレーターとBurmester 3Dサラウンドサウンドシステムを標準装備します。これは2024年9月20日の追加発表でも、同グレードの特徴として明記されました。

一方、Sportsでこれらを求める場合は、MP202602で70万円のエクスクルーシブパッケージを選択する構成です。同パッケージにはサウンドパーソナライゼーション、マルチコントロールシートバック、ヘッドアップディスプレイなども含まれます。

Sportsでは41万4,000円のドライバーズパッケージも選択できます。公式装備表では、リアアクスルステアリング、DYNAMIC BODY CONTROLサスペンション、20インチAMGアルミホイールを含む構成です。

つまりSportsの34万円は、標準装備の多さだけに支払う金額ではありません。走行装備、本革、ヘッドアップディスプレイを含む構成へ広げられる権利に近いのです。

音響、夏場のシート快適性、価格の分かりやすさを優先するならSports Styleが合理的です。反対に、後輪操舵や可変ダンピング、本革内装まで含めて自分仕様に仕立てたいならSportsが候補になります。

※画像はAIによるイメージ

CLEクーペとカブリオレの走り・維持費はどう違う?

CLE 200のパワートレーンは共通ですが、140kgの重量差と所有環境が選択を分けます。

両車は1,997cc直列4気筒ターボ、第2世代ISG、9速AT、後輪駆動を採用します。

エンジンの最高出力は150kW、204PSを5,800rpmで発生。最大トルクは320N・mを1,600~4,000rpmで発生します。

ISGの最高出力は17kW、23PS、最大トルクは205N・mです。ただし、エンジンの204PSとISGの23PSを足して「227PS」とするのは適切ではありません。

両者が同じ条件で最大出力を発生するとは限らず、メーカーも単純合算したシステム出力として表示していないためです。

CLE 200は、最高出力の数字を競うというより、低回転から320N・mを使い、発進や再加速をISGで滑らかにつなぐグランドツアラーです。

僕が注目するのは、全開加速の一瞬ではありません。市街地で速度を戻す場面や、高速道路で流れへ合流する場面に、運転者の呼吸を乱さない余裕があるかです。

もっとも、その滑らかさや静粛性は、タイヤ、ドライブモード、路面によって印象が変わります。購入時はクーペとカブリオレをできるだけ同日に試乗し、同じ区間で比較してください。

タイヤ代はカブリオレだから必ず高いわけではない

MP202602の基本タイヤサイズは、3モデルとも前輪245/40R19、後輪275/35R19です。

そのため、同じ銘柄と同じ19インチ仕様なら、カブリオレというだけでタイヤ価格が必ず高くなるとはいえません。

一方、Sportsまたはカブリオレでドライバーズパッケージを選ぶと、20インチAMGアルミホイールと、前輪245/35R20、後輪275/30R20の組み合わせになります。

前後異サイズなので、一般的な前後ローテーションはできません。交換時は銘柄、速度記号、承認タイヤの条件を含め、4本の見積もりを購入前に取るのが現実的です。

公式整備プログラムの掲載価格は3モデル共通

MP202602の価格表では、CLE 200の3モデルに次のサービスプログラム価格が掲載されています。

サービスプログラム Sports Style Sports カブリオレ
メンテナンス&保証プラス 36万3,000円 36万3,000円 36万3,000円
保証プラス 18万7,000円 18万7,000円 18万7,000円
メンテナンスプラス 19万8,000円 19万8,000円 19万8,000円

少なくともこの公式価格表では、カブリオレだけサービスプログラム価格が高く設定されているわけではありません。

ただし、これは将来発生するすべての整備費や、ソフトトップ修理費が同額になるという意味ではありません。プログラムの対象範囲、加入期限、消耗品、保証除外条件を契約前に確認してください。

任意保険はボディ形状だけで決めつけない

任意保険料は、型式、年齢、等級、使用目的、年間走行距離、免許証の色、運転者の範囲、車両保険の条件などで変わります。

そのため、「カブリオレはクーペより年間何万円高い」と一律に示すことはできません。購入候補の正確な型式と車両価格を使い、同一条件で事前見積もりを取る必要があります。

特に確認したいのは、車両保険金額、免責額、ソフトトップへの損害がどのように扱われるか、いたずらや飛来物が補償対象となる条件です。

BMW 420iクーペとの違いは要点だけ押さえる

2026年8月13日にBMW日本公式ページで確認できるBMW 420iクーペ M Sportのメーカー希望小売価格は736万円から、最高出力は184PS、最大トルクは300N・mです。

CLE 200 Coupé Sports Styleは846万円なので、車両本体の入口価格では110万円高い設定になります。

ただし、この差だけで優劣は決まりません。CLEは204PS+ISG、旧Eクラスクーペに近い車体、420Lの荷室、快適装備をまとめたグランドツアラーとしての性格が強いモデルです。

BMW 420iは運転席を中心に据えたスポーティな性格が比較軸になります。競合比較は有効ですが、CLEクーペとカブリオレの選択を考える本稿では、この程度にとどめるのが焦点をぼかさない整理でしょう。


CLEクーペとカブリオレはどちらを選ぶべき?

一台で日常を広くこなすならクーペ、屋根を開ける予定が具体的にあるならカブリオレです。

クーペが向いているのは、420Lの荷室、40:20:40分割後席、軽い車体、14.5km/Lの燃費を日常で活用できる人です。

特にSports Styleは、846万円というCLE 200最安価格でありながら、シートベンチレーター、Burmester、MBUX ARナビゲーションを標準装備します。

本革内装やドライバーズパッケージが不要なら、Sports Styleは我慢して選ぶ入口ではありません。使う装備に焦点を合わせた完成形と評価できます。

カブリオレが向いているのは、春の海岸線、夏の高原、秋の山道など、屋根を開けたい場面が具体的に浮かぶ人です。

AIRCAPとAIRSCARF、20秒以内で開閉するソフトトップ、空や風を直接感じる時間に価値を見いだせるなら、89万~123万円の差は単なる装備代ではなく、体験への対価になります。

反対に、荷物、花粉、暑さ、屋外駐車、洗車の手間が先に気になるなら、クーペのほうが所有後の満足度は安定しやすいでしょう。

契約前に確認したい項目

  • 正式なグレード名とMP番号
  • 選択したオプションを含む車両重量
  • 標準装備とパッケージ装備の区分
  • Sports Styleでは選べない装備
  • 全幅1,860mmと長いドアに対応できる駐車幅
  • 前後異サイズタイヤ4本の交換見積もり
  • 前席を運転位置にした状態での後席空間
  • 普段の荷物を入れた際の荷室の余裕
  • カブリオレのトップ収納時の荷室形状
  • ルーフを開閉した両状態での後方視界
  • 任意保険と車両保険の事前見積もり
  • ローン金利、残価、走行距離条件、満了時の扱い

高坂遼の考察|CLEが残した二つの境界線

ここからは、公式資料で確認した事実を踏まえた僕自身の考察です。

CLEの本質は、CクラスクーペとEクラスクーペを平均化したことではないと考えます。旧Eクラスクーペに近い伸びやかな車体を選び、そのうえで固定ルーフと電動ソフトトップの両方を残したことに意味があります。

SUVや4ドアモデルへ需要が集まり、2ドア車の選択肢は以前より少なくなりました。効率だけを見れば、クーペとカブリオレを別々に用意する理由は薄くなっています。

それでもメルセデスは、420Lの荷室を持つクーペと、20秒以内で空へ開くカブリオレを同じCLEの名で残しました。

クーペは、外の世界との間に静かな境界線を引く車です。固定されたルーフの下で、意識はハンドル、音楽、同乗者との会話へ向かいます。

カブリオレは、その境界線を消す車です。風の冷たさ、木々の匂い、トンネルを抜けた瞬間の光まで、移動の記憶へ入り込みます。

ただし、情緒だけで選ぶのは危うい。カブリオレには140kgの重量増、最大125Lの荷室差、89万~123万円の価格差があります。

その数字を隠さず理解したうえで、なお屋根を開けたいと思えるか。そこが選択の分岐点です。

一方、Sports Styleは価格を抑えながら、シートベンチレーター、Burmester、MBUX ARナビゲーションを標準化しました。

高価なグレードほど必ず快適とは限らない。必要な装備が最初からそろうSports Styleは、上位構成へ発展させない人にとって、むしろ焦点の合った一台です。

僕はCLEを、最も速いクーペとも、最も実用的な車とも思いません。

それでも、後輪駆動、ISGによる電動支援、4人乗り、実用的な荷室、そして低く長いシルエットを一つにまとめています。数字同士が競うのではなく、穏やかに調和している。その落ち着きが、CLEという車の価値でしょう。

まとめ|2026年のCLEは生活と体験のどちらを選ぶか

2026年8月13日時点のMP202602価格は、CLE 200クーペが846万~880万円、カブリオレが969万円です。

クーペは1,760kg、荷室420L、WLTCモード燃費14.5km/L。カブリオレは1,900kg、荷室295~385L、燃費14.1km/Lで、20秒以内に開閉する電動ソフトトップを備えます。

日常の一台として荷物、燃費、価格を重視するならクーペ。屋根を開ける道と季節を具体的に思い描けるならカブリオレが有力です。

クーペの中では、快適装備を重視するならSports Style、本革やドライバーズパッケージまで求めるならSportsが選択肢になります。

車は鉄ではなく、記憶でできている。CLEクーペは車内に流れた静かな時間を残し、CLEカブリオレはその日の空の色まで残してくれるでしょう。


よくある質問

メルセデス・ベンツCLEクーペの2026年価格はいくらですか?

MP202602では、CLE 200 Coupé Sports Styleが846万円、Sportsが880万円です。付属品、保険料、登録諸費用などを含む総支払額は販売店の見積もりで確認してください。

CLEクーペとカブリオレの価格差はいくらですか?

カブリオレの969万円に対し、クーペSportsは880万円なので89万円差です。Sports Styleの846万円と比べると123万円差になります。

CLEカブリオレは走行中でもルーフを開閉できますか?

時速60km以下なら走行中も操作でき、開閉時間は20秒以内です。ただし、周囲の安全を最優先し、可能であれば安全な場所へ停車して操作してください。

執筆:高坂 遼(自動車ライター|ドライビング・フィロソファー|モーターストーリーテラー)

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