2026年9月2日、三菱自動車はフラッグシップ本格オフロードSUV「パジェロ」の5代目となる新型モデルを世界初披露しました。
国内での販売終了から7年ぶりの復活となり、2026年10月にタイ市場で発売されたのち、日本国内でも2026年10月1日より先行予約の受付が開始されます。
本記事では、この衝撃的な発表の全容と、スペック、価格予想、そして競合となるランドクルーザー250との違いまで、クルマの深層を読み解きながら詳細に解説します。
車は単なる鉄の塊ではありません。
それは乗る人の記憶を刻み、風景を切り取るためのレンズです。
かつてパリ・ダカールラリーを席巻し、日本のRVブームの頂点に君臨した伝説のクロスカントリーモデル「パジェロ」が、最新の技術を身にまとって現代に甦りました。
まずは、今回の発表における重要なポイントを簡潔にまとめます。
- 発表日・場所: 2026年9月2日、オンラインおよび現地での世界初披露
- グローバル展開: 2026年10月にタイ市場で先行発売後、世界約100カ国へ順次投入
- 日本市場の予定: 2026年10月1日より国内ディーラー等で先行予約の受付を開始
- 車体構造・パワートレイン: 堅牢な新世代ラダーフレームに最新の2.4Lクリーンディーゼルを搭載し、四輪統合制御「S-AWC」を採用
ここからは、僕自身がこれまでに数々の本格SUVのステアリングを握ってきた経験を交えながら、新型パジェロが持つ「真の価値」に迫ります。
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新型パジェロの発売日・日本予約スケジュール【2026年最新】
三菱自動車は2026年9月2日、世界に向けて5代目となる新型「パジェロ」のエクステリア、基本骨格、そしてグローバル展開計画を公表しました。
日本市場におけるパジェロの歴史は、2019年に発売された特別仕様車「ファイナルエディション」をもって、4代目の国内販売が終了していました。
それから続く空白の期間は、多くのファンにとって、一つの時代の終わりを感じさせる寂しいものでした。
しかし今回の発表により、実に7年の沈黙を破り、伝統のネームプレートが正規ラインアップとして復活することが公式に確定したのです。
公式発表によると、最初の市場投入は生産拠点でもあるタイで2026年10月に行われます。
その後、アセアン、中東、豪州、中南米など、過酷な使用環境が待ち受ける世界約100カ国へと順次供給されていく計画です。
日本のユーザーにとって最大の焦点であった国内導入については、2026年10月1日より先行予約の受付が正式にスタートするとアナウンスされました。
発表会の壇上に立った三菱自動車の加藤隆雄社長は、「パジェロは三菱自動車の技術と冒険心の象徴であり、いかなる過酷な環境下でも乗員の命を守り抜くというDNAを現代の最高水準で再構築した」と力強く宣言しました。
これは単なるノスタルジーに頼った名前の復活ではありません。
急速に変貌するグローバル市場において、三菱の独自技術を結集させた真のフラッグシップとしての登板であることが、その言葉から痛いほどに伝わってきました。
新型パジェロのスペック・ボディサイズ・エンジンの詳細
新型パジェロの根幹を成すのは、極限環境での耐久性を徹底的に鍛え上げた堅牢なラダーフレーム構造です。
世界市場で高い評価を獲得している新型ピックアップトラック「トライトン」で培われた、新世代のメガフレームプラットフォームをベースにしています。
そこに、ワゴンボディとしての高い居住性と、長距離を駆け抜けるための操縦安定性を両立させるための専用設計が施されました。
ハイテン鋼の採用比率を大幅に引き上げたことで、曲げ剛性・ねじり剛性を先代モデルから飛躍的に向上させています。
これにより、オンロードでの滑らかな乗り心地と、オフロードでの圧倒的な耐久性が高次元で融合しました。
パワートレインの主軸となるのは、低回転域からフラットに強大なトルクを発生させる新世代の2.4Lクリーンディーゼルターボエンジンです。
最高出力や最大トルクの最終的な数値は未発表ですが、トライトンに搭載されている仕様(最高出力150kW/最大トルク470Nm)をさらに上質にチューニングしてくることが予想されます。
ボディサイズの公式発表はまだありませんが、プラットフォームの成り立ちから推測すると、全長約4,900mm、全幅約1,900mm、全高約1,850mm前後になる見込みです。
堂々たる体躯でありながら、四隅の感覚が掴みやすいボクシーなデザインにより、実際の数値以上の取り回しの良さが確保されているはずです。
グレード構成については、タフな仕様を求めるユーザー向けのベーシックなオフロードグレードと、都市部での使用を見据えて内外装の質感を高めた上級プレミアムグレードの展開が予測されます。
そして、駆動系には三菱が誇る四輪統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」が、本格ラダーフレーム車専用にチューニングされて搭載されています。
路面状況に応じて「NORMAL」「GRAVEL」「SNOW」「MUD」「SAND」「ROCK」といった多彩な走行モードを選択できるドライブモードセレクターを備え、ブレーキ制御と前後トルク配分をミリ秒単位で統合制御します。
これにより、車輪が宙に浮くようなモーグル路や深い泥濘地であっても、ドライバーに不安感を与えることなく、確実に駆動力を路面へと伝達するのです。

新型パジェロとランドクルーザー250の比較・違い
現代の日本市場において、新型パジェロが真っ向から対峙することになるのは、トヨタの本格オフローダー群、とりわけ大人気の「ランドクルーザー250」です。
新型パジェロが市場においてどのようなポジショニングを狙っているのか、競合車種との主要な特徴を整理して比較表にまとめました。
項目 三菱 新型パジェロ トヨタ ランドクルーザー250 トヨタ ランドクルーザー70
骨格構造 新世代ラダーフレーム GA-Fプラットフォーム 伝統的高剛性ラダーフレーム
主要パワートレイン 2.4L クリーンディーゼルターボ 2.8L ディーゼルターボ / 2.7L ガソリン 2.8L ディーゼルターボ
四輪制御技術 S-AWC(アクティブLSD+姿勢制御) フルタイム4WD+マルチテレインセレクト パートタイム4WD+デフロック
キャラクター 高速操縦性と泥濘路走破性の高次元バランス 信頼性と現代的快適性の融合 ヘビーデューティ・道具感に特化
予想・新車価格帯 500万円台〜700万円台(推定) 520万円〜735万円 480万円前後
※注記:新型パジェロのパワートレインにおいて、PHEVモデルの追加は開発示唆段階の予想であり、初期投入はディーゼルモデルが濃厚です。
ランドクルーザー250が「人々の生活を支える実用本位のオフローダー」として原点回帰を果たしたのに対し、新型パジェロは少し異なる哲学を持っています。
それは、パリ・ダカールラリーのDNAを色濃く反映した「圧倒的な悪路走破性と、オンロードでの高速巡航性の両立」です。
トライトン譲りの俊敏な操舵応答性と、S-AWCによる緻密なトルク制御は、雨天の高速道路やワインディングの横風安定性において、ライバルに対して明確な差別化要素になります。
価格帯については正式発表を待つ必要がありますが、安全装備や快適装備を充実させた量販グレードにおいて、500万円台中盤から600万円台後半のレンジに着地する可能性が濃厚です。
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なぜ今?新型パジェロが復活した背景とグローバル戦略
2020年代の自動車産業は、急速なBEV(バッテリー電気自動車)シフトと、それに伴う新興メーカーの猛烈な台頭によって激動の渦中にあります。
その中で三菱自動車があえて今、内燃機関と強固なフレームを持つ本格クロカン「パジェロ」を復活させた背景には、緻密なグローバル戦略が存在します。
第1の理由は、主要市場であるアセアン地域および豪州市場における、絶対的なフレーム車需要です。
インフラが十分に整備されていない東南アジアや中東、広大な未舗装路を長距離移動するオーストラリアでは、充電インフラに依存せず、荒れた道を確実に往復できる頑丈な四輪駆動車が生命線となります。
三菱は得意市場であるタイを中心に生産基盤を確立しており、トライトンと骨格を共有化することで開発・生産コストを最適化しました。
これにより、高収益なフラッグシップモデルを世界へ安定供給する道筋を描いたのです。
第2の理由は、世界的な「本物志向の本格SUV」に対する需要の再燃です。
近年の世界市場は乗用車ベースのクロスオーバーSUVで溢れかえり、街乗りでの快適性や低燃費が当たり前の価値となりました。
その結果として、均質化された乗用車的デザインに物足りなさを覚えたユーザーの間で、無骨な道具感や本物の悪路走破性能を持つモデルへの渇望が世界規模で急速に高まっています。
ランドクルーザーシリーズが世界的な大ヒットを記録し、受注停止や数年単位の長い納車待ちを発生させている現象は、その揺るぎない証左です。
三菱は、この巨大な市場の熱気を前に、自らの最も強固なヘリテージであるパジェロの復活を決断したと言えます。
考察:新型パジェロの勝算と日本SUV市場への影響
ここからは、長年にわたり国内外の四輪駆動車を取材し、自らステアリングを握って対話してきた自動車ライターとしての私見を交えて考察します。
僕が過去に、ベースとなる新型トライトンや競合のランクル250を過酷なオフロードコースで試乗比較した経験から言えば、新型パジェロの勝算は「電制技術がもたらすオン・オフのシームレスな繋がり」にあります。
トライトンのラダーフレームは、岩場を乗り越えるようなねじれ入力に対して、驚くほどしなやかに、かつ堅牢に耐え抜くものでした。
その屈強な骨格に、ランエボやアウトランダーで培われた四輪制御の最高峰「S-AWC」が組み合わさるとなれば、それは単なる悪路走破性の向上にとどまりません。
電子制御という名の透明な手綱が、重く巨大な車体を、まるでドライバーの意志の延長であるかのように軽快に操らせてくれるはずです。
かつての4代目パジェロはビルトインモノコック構造を採用し、オンロードの操縦性を磨いていましたが、重量増とボディのしなりが課題となる場面もありました。
今回の新型が新世代のセパレートラダーフレームに立ち返りつつ、S-AWCを緻密に連動させてきたことは、直進安定性と悪路での脱出力を同時に底上げする極めて合理的な技術選択だと筆者は考えています。
また、市場動向の観点から個人的に最も注目しているのは、新型パジェロが「ランクル250の長納期問題」で揺れる日本のSUV市場にどのような地殻変動を起こすかという点です。
現在、ランドクルーザー250は圧倒的な人気を博しているものの、納車まで年単位の期間を要するケースが多く、購入意欲を持ちながらも手を出せない潜在顧客が市場に滞留しています。
もし三菱が、タイ工場からの安定した供給ラインを背景に、日本市場へ無理のない納期で新型パジェロを供給できる体制を整えられれば、この滞留した熱量を一気に取り込めるはずです。
ただし懸念材料もあります。
世界100カ国への展開を掲げるグローバル戦略車である以上、タイ工場での初期生産キャパシティが海外需要に圧迫され、日本への割り当て台数が絞られてしまうリスクです。
そうなれば、ランクルと同様の納期長期化に陥り、せっかくの勝機を逃すことになりかねません。
また、環境規制の厳しい日本市場において、純粋なディーゼルモデルだけでなく、早期にPHEV仕様をラインアップへ投入できるかどうかが、長期的な販売の成否を分ける決定打になるでしょう。

新型パジェロの世間の反応・口コミと購入時の注意点
世界初披露のニュースが報じられると同時に、SNSや自動車コミュニティでは熱狂的な反響が巻き起こっています。
往年のパジェロファンからは「ついにこの日が来た」「角張ったタフなデザインが往年の初代や2代目を彷彿とさせて素晴らしい」といった歓喜の声が相次ぎました。
また、キャンプやオーバーランドスタイルを楽しむ若いアウトドア愛好層からも、トライトン譲りの道具感と多人数乗車仕様の実用性に対して高い関心が寄せられています。
しかし、2026年10月1日の国内予約開始に向けて商談を検討している方は、高ぶる感情を少しだけ鎮め、以下の現実的なポイントに留意しておく必要があります。
- 車庫証明と駐車環境の確認: 全幅は1,900mm前後に達する見込みであり、一般的なタワーパーキング(全幅1,850mm制限等)への入庫は極めて困難です。ご自宅や月極駐車場の寸法確認が必須となります。
- 納期スケジュールの見極め: 10月1日から予約が始まりますが、実際の登録および納車開始時期は、選択するグレードや生産ロットによって数カ月の幅が生じる可能性があります。
- 諸経費を含めた支払総額: 車両本体価格に加え、重量税や環境性能割、寒冷地仕様や純正のタフなオフロードパーツなどのオプション費用を考慮した、現実的な資金計画が必要です。
購入を本気で検討されている方は、お住まいの地域の三菱ディーラーへ早めにコンタクトを取り、予約開始初日の割り当て枠や必要書類の準備を進めておくことを強く推奨します。
まとめ:記憶を紡ぐ新しいパジェロ
2026年9月2日の新型パジェロ世界初披露は、電動化一辺倒になりつつあった世界の自動車市場に、本物の機能と冒険心を呼び覚ます強烈な一石を投じました。
堅牢なフレーム骨格に最先端の四輪制御技術「S-AWC」を組み合わせた5代目は、過酷な道を安全に駆け抜ける頼もしいパートナーとして、確固たる存在感を放っています。
10月に控えるタイでの先行発売、そして10月1日からの日本国内予約受付開始に向けて、本格オフローダー市場の熱気は間違いなく最高潮を迎えるでしょう。
日常の利便性だけでは測れない、遠くの未踏地へと走り出したくなる確かな駆動力。
車は鉄ではなく、乗る人の記憶でできています。
新型パジェロが私たちの生活にどのような新しい景色をもたらし、どんな記憶を刻んでくれるのか。
その歴史的な再始動の瞬間を、静かに、そして熱く見届けていきましょう。
よくある質問
新型パジェロの日本発売日と予約開始日はいつですか?
先行予約の受付は「2026年10月1日」より開始されます。
世界初披露は2026年9月2日に行われ、最初のデリバリーは生産拠点であるタイ市場で2026年10月よりスタートします。日本国内での実際の登録・納車時期については、先行予約の進捗に合わせて順次アナウンスされる見通しです。
新型パジェロの価格帯はどれくらいになると予想されますか?
予想される価格帯は「500万円台〜700万円前後」です。
ベースとなるトライトンの価格設定や、競合となるランドクルーザー250の価格帯を鑑みると、このレンジに設定される可能性が高いと考えられます。クリーンディーゼル搭載の実用グレードから、内外装の質感を高めた上級グレードまで複数の選択肢が用意される見込みです。
トヨタのランドクルーザー250と新型パジェロの最大の違いは何ですか?
最も大きな違いは「四輪制御思想とオンロード操縦性の高さ」にあります。
ランクル250がヘビーデューティな悪路走破性と高い信頼性に軸足を置いているのに対し、新型パジェロは三菱独自の「S-AWC」を搭載し、悪路での脱出力はもちろん、雨天の高速道路やワインディングでの旋回性能を高度にバランスさせています。長距離ツーリングを快適にこなす俊敏な足回りがパジェロ独自の強みです。
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