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プリウスPHVのグレード違いを比較!装備と選び方のポイント

現行プリウスPHEVのGとZ、50系プリウスPHVのS、A、GR SPORTを並べてグレードの違いを比較するシーン プリウス

プリウスPHVのグレード違いは、現行G・Zなら快適装備、50系なら安全装備と年式で選べば迷いません。

2026年7月時点の現行プリウスPHEVは、Gが3,884,100円、Zが4,645,300円です。中古車が中心となる50系は、S、Sセーフティパッケージ、A、Aプレミアム、S GR SPORTの装備差に加え、2019年・2020年・2021年の改良内容まで確認する必要があります。

プリウスPHVのグレード違いは?結論を早見表で比較

結論からいえば、価格と電動性能を優先するなら現行G、快適装備まで求めるなら現行Z、中古50系の総合バランスならAが有力候補です。

50系で安全装備を重視しながら購入価格を抑えたい場合はSセーフティパッケージ、内装の上質さならAプレミアム、走りと外観ならS GR SPORTが候補になります。

現行型だけを知りたい方は「現行プリウスPHEVのGとZは何が違う?」から、50系の中古車を検討している方は「50系プリウスPHVのグレード違いは?」から読むと、必要な情報へ早くたどり着けます。

世代・グレード 基準価格 主な特徴 向いている人
現行G PHEV 3,884,100円 PHEVの中核性能と主要安全装備を備える 車両価格と電動性能を優先したい人
現行Z PHEV 4,645,300円 大型画面、電動シート、換気機能、駐車支援が充実 快適性と所有満足度を重視する人
50系S 3,383,000円 基本装備を中心にしたベーシック仕様 車両状態と購入価格を優先する人
50系Sセーフティパッケージ 3,464,000円 後側方支援などの安全装備を追加 安全装備を重視する人
50系A 3,758,000円 安全・快適装備のバランスが良い 通勤から長距離まで一台でこなしたい人
50系Aプレミアム 4,010,000円 本革、換気機能、高遮音ガラスを採用 内装、静粛性、夏場の快適性を求める人
50系S GR SPORT 3,842,000円 18インチタイヤ、専用足回り、専用内外装 走りとデザインを楽しみたい人

現行G・Zの価格は、トヨタ「プリウス 主要装備一覧・主要諸元表」の2026年7月版を基準にしています。50系は、トヨタが2021年6月に発表した一部改良モデルのメーカー希望小売価格です。

ここで注意したいのは、現行型と50系では、比較するべき意味が違うことです。

現行G・Zは、PHEVシステムの基本性能が共通しており、主な差は日常の快適装備です。一方、50系はグレードだけでなく、年式によって乗車定員や安全装備、ディスプレイ、給電関連の仕様が変わります。

僕が車を比較するとき、装備表の丸印だけを数えることはしません。

見るのは、その装備が一週間に何回、運転者の負担を減らすかです。毎日使う機能なら小さな差が大きな満足へ変わり、ほとんど使わない機能なら高価な飾りにもなります。


現行プリウスPHEVのGとZは何が違う?

現行プリウスPHEVのGとZは、2.0Lプラグインハイブリッドシステムや基本的な走行性能を共有しています。

大きな違いは、シート、操作画面、後方視界、駐車支援、荷物の積み降ろしに関わる快適装備です。2026年7月時点の価格差は761,200円あります。

比較項目 G PHEV Z PHEV
車両本体価格 3,884,100円 4,645,300円
駆動方式・乗車定員 2WD・5人 2WD・5人
標準タイヤ 195/50R19 195/50R19
19インチ装着時のEV走行距離 86km 86km
17インチ装着時のEV走行距離 102km 102km
ディスプレイオーディオ 8インチ 12.3インチ
シート表皮 上級ファブリック 合成皮革
運転席調整 6ウェイ手動 8ウェイ電動
シートポジションメモリー なし 2名分
前席シートヒーター 標準 標準
前席シートベンチレーション なし 標準
ステアリングヒーター なし 標準
インナーミラー 自動防眩タイプ デジタルインナーミラー
パノラミックビューモニター メーカーオプション 標準
パワーバックドア なし 標準
ワイヤレス充電器 なし 標準
AC100V・1500W給電 標準 標準

装備の設定は、注文時期やメーカーオプションの組み合わせによって変わる可能性があります。購入時は最新のカタログと見積書で、標準装備とオプション装備を分けて確認してください。

現行Gは電動性能と価格を優先する人向け

Gの魅力は、現行プリウスPHEVの走行性能を、Zより761,200円低い価格で選べることです。

Toyota Safety Sense、前席シートヒーター、AC100V・1500Wの給電機能など、走行、安全、非常時の電力活用に関わる中核装備はGにも用意されています。

そのため、Gは単純な廉価版ではありません。

パワーシートや大型ディスプレイよりも、日常の移動を電気でまかなえること、自宅で充電できること、総支払額を抑えることに価値を感じる人には、むしろ筋の通った選択です。

Gが合いやすいのは、次のような人です。

  • 車両本体価格を400万円前後に抑えたい
  • 自宅や職場で継続的に充電できる
  • 運転する人がほぼ一人に決まっている
  • 手動シートや8インチ画面で不便を感じない
  • 浮いた予算を充電設備、保険、冬用タイヤへ回したい

とくに、自宅へ200V充電設備を新設する場合は、車両価格だけで予算を使い切らないことが重要です。

僕は、Zを購入して充電環境を整えられない状態より、Gを選んで日常的に充電できる環境を作るほうが、PHEVの価値を引き出しやすいと考えます。

PHEVは、充電口が付いているだけでは電気自動車らしくなりません。

夜にケーブルをつなぎ、朝には電気で走り出せる。その習慣まで含めて、初めてプラグインハイブリッドという暮らしが始まります。

現行Zは快適性と運転支援を求める人向け

Zは、合成皮革シート、運転席8ウェイパワーシート、シートポジションメモリー、前席シートベンチレーションなどを標準装備します。

夫婦や家族で運転を交代する家庭では、シートポジションメモリーが実用品になります。体格の違う人が乗るたびにシート位置を合わせ直す手間を減らし、適切な運転姿勢へ戻しやすいからです。

12.3インチディスプレイ、デジタルインナーミラー、パノラミックビューモニターは、情報の確認や駐車時の視認性に関わります。

パワーバックドアも、買い物袋や旅行用バッグを両手に持った場面では、カタログ上の一項目以上の意味を持ちます。

Zが合いやすいのは、次のような人です。

  • 夫婦や家族で運転を交代する
  • 狭い駐車場を頻繁に利用する
  • 夏場のシート蒸れを軽減したい
  • 長距離移動や高速道路の利用が多い
  • 5年以上乗る前提で内装の満足感も重視する
  • 荷物を積み降ろす機会が多い

一方、一人で短距離を走ることが中心で、手動シートにも不満がない場合、Zの装備を使い切れない可能性があります。

高いグレードが常に正解なのではありません。

761,200円という価格差を「装備の数」で割るのではなく、所有期間中に何回使うのかで考える。それがGとZを選び分ける現実的な方法です。

EV走行距離が86kmと102kmに分かれる理由

現行プリウスPHEVのEV走行距離は、GかZかではなく、主にタイヤとホイールの仕様によって変わります。

2026年7月版の主要諸元表では、G・Zとも標準の195/50R19タイヤ装着時が86km、メーカーオプションの195/60R17タイヤ装着時が102kmです。いずれもWLTCモードの数値で、差は16kmあります。

17インチ仕様は、19インチ仕様より112,200円低い設定です。

つまり、カタログ上では価格を抑えながら、一充電当たりのEV走行距離を延ばせる選択になります。

一般に、タイヤの幅や重量、転がり抵抗は電費に影響します。17インチ仕様は見た目の迫力では19インチに譲るものの、航続距離、乗り心地、将来のタイヤ交換費用を重視する人には合理的です。

ただし、「17インチなら必ず実走行で102km走れる」という意味ではありません。

実際のEV走行距離は、外気温、暖房や冷房の使用、速度、勾配、渋滞、積載量、充電状態、運転方法によって変化します。冬の高速道路や急勾配の多い地域では、カタログ値より余裕を持った計画が必要です。

見積もりを依頼するときは、グレード名だけでなく、19インチか17インチかを確認してください。

同じG、同じZでも、足元の選択によって価格、外観、乗り心地、EV走行距離が変わります。ホイールは車の靴ですが、PHEVでは航続距離を左右する呼吸の深さにもなるのです。


50系プリウスPHVのグレード違いは?

50系プリウスPHVは、1.8Lプラグインハイブリッドシステムを基本としながら、安全装備、シート、駐車支援、内装素材、足回りによってグレードの性格が分けられています。

ここでは仕様の混在を避けるため、2021年6月に一部改良されたモデルを基準に比較します。

中古車情報では「Sセーフティパッケージ」と続けて表記されることが多いため、本記事でもこの呼び方に統一します。実車を確認するときは、グレード名だけでなく、車台番号に基づく装備情報と現車のスイッチ類を照合してください。

グレード 当時の新車価格 主な装備・特徴 選び方
S 3,383,000円 ファブリックシート、基本装備中心 価格と車両状態を優先
Sセーフティパッケージ 3,464,000円 BSM、RCTAなどを追加 安全装備を重視
A 3,758,000円 HUD、電動シート、温熱装備、駐車支援 総合バランス重視
Aプレミアム 4,010,000円 本革、ベンチレーション、高遮音ガラス 上質さと静粛性重視
S GR SPORT 3,842,000円 18インチ、専用足回り、車体補強 走りと外観重視

2021年6月の一部改良では、全車に8インチディスプレイオーディオが標準装備され、AとAプレミアムにはナノイーが標準化されました。

Sは購入価格を抑えたい人向け

Sは、50系プリウスPHVの基本性能を比較的低い価格で選べたベーシックグレードです。

2021年6月発売時の価格は3,383,000円で、195/65R15タイヤを装着し、乗車定員は5人でした。

上位グレードに設定されるカラーヘッドアップディスプレイ、運転席パワーシート、ステアリングヒーターなどは備わりません。

また、ブラインドスポットモニターとリヤクロストラフィックアラートも標準ではないため、中古車では価格だけで即決しないほうが安全です。

見通しの良い郊外を中心に一人で走り、装備より車両状態を優先するなら、Sでも役割を十分に果たします。

反対に、交通量の多い幹線道路で車線変更する機会が多い人、商業施設の駐車場から後退することが多い人には、後側方支援を備えた仕様のほうが安心材料になります。

Sセーフティパッケージは安全装備を優先する人向け

Sセーフティパッケージの2021年6月発売時価格は3,464,000円で、Sとの差は81,000円でした。

ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラートなど、後側方の確認を補助する装備が追加されています。

新車時の81,000円という差額だけを見れば、安全支援装備の追加として理解しやすい設定です。

ただし、中古車ではグレード間の価格差が一定ではありません。走行距離、修復歴、整備履歴、タイヤの残量、駆動用バッテリーの状態によって、支払う価値は変わります。

同年式、同程度の走行距離、同程度の車両状態であれば、僕はSよりSセーフティパッケージを優先します。

ただし、安全支援装備は目視確認を不要にする機能ではありません。警報は運転者の代わりではなく、見落としを減らす第二の視線です。

Aは安全性と快適性のバランス型

Aの2021年6月発売時価格は3,758,000円です。

ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックアラート、カラーヘッドアップディスプレイ、ステアリングヒーター、運転席8ウェイパワーシート、電動ランバーサポート、前席シートヒーターなどを備えます。

雨滴感応式ワイパー、自動防眩インナーミラー、駐車支援機能も用意され、S系より日常の運転負担を減らしやすい構成です。

僕が50系の中古車を探すなら、最初の基準に置くのはAです。

理由は、単に豪華だからではありません。BSM、RCTA、HUD、パワーシートなど、購入後に純正同等の形で追加しにくい装備がまとまっているからです。

もちろん、現在の中古車価格は車両ごとに異なります。

僕個人の判断基準としては、同年式、同程度の走行距離、修復歴なし、整備履歴も同等という条件で、Sセーフティパッケージとの支払総額差が20万円前後までならAを優先します。

差が30万円を超える場合は、Aというグレード名だけで決めず、タイヤ、保証、整備内容、駆動用バッテリーの診断結果まで含めて再比較します。

これは中古相場を断定する数字ではなく、後付けしにくい装備へ、僕ならどこまで予算を払うかという目安です。

Aプレミアムは本革と静粛性を求める人向け

Aプレミアムは50系の上級グレードで、2021年6月発売時の価格は4,010,000円でした。

Aとの主な違いは、本革シート、前席シートベンチレーション、高遮音性フロントドアガラスなどです。JBLプレミアムサウンドシステムもメーカーオプションとして設定されていました。

シートベンチレーションは、真夏に背中や座面へこもる熱を軽減する装備です。

短時間の試乗では価値を判断しにくいものの、夏場に毎日乗る人や長距離を走る人には、使用頻度の高い快適装備になります。

中古車では、装備表だけでなく次の部分を確認してください。

  • 本革表皮のひび割れ、硬化、過度な擦れ
  • 運転席パワーシートと電動ランバーサポートの作動
  • シートヒーターとベンチレーションの作動
  • JBL装着車では全スピーカーの音
  • ドアガラスや内装部品の交換歴
  • ディスプレイやスイッチ類の反応
  • 電装品に対する販売店保証の対象範囲

Aプレミアムは、中古になると新車時よりグレード間の価格差が縮まり、割安に見える場合があります。

しかし、装備が多いほど点検する場所も増えます。上級グレードという肩書より、すべての装備が正常に動く一台を選ぶことが重要です。

S GR SPORTは足回りとデザインが違う

S GR SPORTの2021年6月発売時価格は3,842,000円で、225/40R18タイヤを装着します。

標準系グレードの15インチに対し、タイヤ、サスペンション、車体補強、内外装によって走行感覚を明確に変えたモデルです。

専用フロントバンパー、専用リヤバンパー、18インチアルミホイールに加え、専用チューニングサスペンションや車体補強が採用されています。

室内にも小径本革巻きステアリング、専用スポーツシート、専用メーター、アルミペダルなどが与えられました。

PHEVは大きな駆動用バッテリーを搭載するため、車体の重さそのものを消すことはできません。

GR SPORTは、その重量を見ないふりするのではなく、足回りと車体の応答によって動きを整えようとしたグレードです。

中古車では次の点を重点的に確認してください。

  • 18インチホイールの傷や変形
  • 低偏平タイヤの片減りやひび割れ
  • タイヤ4本の銘柄と製造年
  • 車高の左右差
  • 段差通過時の異音
  • 専用エアロ下部の擦り傷
  • 社外サスペンションや車高調への変更歴
  • 純正部品の保管状況

225/40R18タイヤは、195/65R15より交換費用が高くなる傾向があります。段差や荒れた路面の入力も伝わりやすいため、同乗する家族の意見も確認したいところです。

家族の乗り心地と維持費を優先するならA、ステアリングを切ったときの反応や外観を優先するならGR SPORTという分け方が現実的です。

※画像はAIによるイメージ

50系プリウスPHVは年式で何が変わる?

中古の50系プリウスPHVでは、グレード名と同じくらい、初度登録年月と改良時期が重要です。

同じAやSでも、2017年の初期型、2019年以降、2020年以降、2021年以降では、乗車定員や装備構成が異なります。

時期 主な変更点 中古車選びへの影響
2017年2月 50系プリウスPHV発売、当初は4人乗り 後席中央席がなく、家族利用では定員確認が必須
2019年5月 5人乗りへ変更 後席の実用性が向上し、家族用として選びやすい
2020年7月 予防安全機能や給電関連装備を強化 安全性や非常時の電力活用を重視する人に有利
2021年6月 8インチディスプレイオーディオを全車標準化 スマートフォン連携や操作環境を重視する人に有利

2017年の初期型は4人乗り

50系プリウスPHVは2017年2月に発売されました。

発売当初は、後席中央を大型コンソールで分けた4人乗りです。左右の後席を独立した空間として見せる設計で、先進的な雰囲気がありました。

しかし、家族や友人を5人乗せる可能性がある人には、大きな制約になります。

中古車情報の写真だけでは定員を見落とすことがあるため、車検証の乗車定員と後席中央の形状を必ず確認してください。

初期型は価格面で魅力が出やすい一方、「普段は二人だから問題ない」と考えて購入すると、数年後に家族構成が変わったとき不便になる可能性があります。

車の座席数は、いま乗る人数だけでなく、これから誰を乗せるかまで映す数字です。

2019年5月以降は5人乗り

2019年5月の一部改良では、乗車定員が4人から5人へ変更されました。

これにより、後席中央にも乗車できるようになり、一般的なファミリーカーとしての使い勝手が向上しています。

中古車で家族利用を考えているなら、2019年5月以降の5人乗りを優先するのが分かりやすい選び方です。

ただし、後席中央は左右席ほどゆったりした形状ではありません。大人5人で長距離を走る前提なら、実際に全員で座り、足元と肩まわりを確認してください。

「5人乗れる」と「5人が快適に移動できる」は、同じ意味ではありません。

2020年7月以降は安全・給電関連を重視する人向け

2020年7月の一部改良では、予防安全機能や給電関連の装備が見直されました。

50系プリウスPHVは、もともと外部充電と車内のAC100V電源を活用できる車ですが、改良を重ねるなかで、移動手段としてだけでなく、非常時に電力を使える車としての役割も強調されていきました。

中古車選びでは、同じグレード名でも年式によって安全支援機能の内容が異なる可能性があります。

販売店へは「Toyota Safety Sense付きですか」とだけ聞くのではなく、装着されている機能名、警報スイッチ、取扱説明書、車台番号に基づく仕様を確認してください。

安全装備は名称が同じでも、検知対象や制御内容が改良されることがあります。

年式が新しいから無条件に安全とはいえませんが、装備内容を重視するなら、2020年7月以降を一つの区切りにできます。

2021年6月以降は操作環境が分かりやすい

2021年6月の一部改良では、8インチディスプレイオーディオが全車に標準装備されました。

AとAプレミアムにはナノイーも標準化され、快適装備が整理されています。

スマートフォンとの連携や日常の操作環境を重視する人には、2021年6月以降が選びやすい年式です。

一方、社外ナビへ交換したい人にとっては、純正ディスプレイオーディオが必ずしも利点になるとは限りません。対応する機器や交換方法、ステアリングスイッチ、バックカメラとの連動を確認する必要があります。

新しい装備は便利ですが、使い方が自分の生活と合わなければ意味を失います。

中古車では「付いているか」だけでなく、「自分のスマートフォンや使い方に対応するか」まで確認してください。


プリウスPHVのおすすめグレードは?用途別の選び方

プリウスPHVのおすすめグレードは、一つに決められません。

ただし、用途と予算を整理すれば、候補はかなり絞れます。

  • 現行型で価格と電動性能を優先するならG
  • 現行型で快適性と駐車支援を重視するならZ
  • 50系で購入価格を抑えるならS
  • 50系で安全装備と価格のバランスを取るならSセーフティパッケージ
  • 50系の総合バランスを求めるならA
  • 本革、静粛性、夏場の快適性ならAプレミアム
  • 走りと外観を楽しむならS GR SPORT

現行GとZは何年乗るかで考える

現行GとZの価格差は761,200円です。

仮に10年間乗るなら、単純計算で一年当たり約76,120円、月当たりでは約6,343円になります。金利、税金、保険料などを含まない単純な分解ですが、装備差を生活時間へ置き換える目安にはなります。

毎日のようにパワーシート、シートベンチレーション、パノラミックビューモニター、パワーバックドアを使うなら、月単位に分けた価格差へ納得しやすくなるでしょう。

反対に、週末に一人で短距離を走るだけなら、Gとの差額を回収するほど使わない可能性があります。

装備は、あるだけでは価値になりません。

使われた回数だけ、少しずつ価格から体験へ変わっていきます。

50系中古車はグレードより個体状態を優先する

50系では、上位グレードだから良い車とは限りません。

整備履歴が不明なAプレミアムより、定期点検記録が残り、充電機能や駆動用バッテリーの状態を確認できるSのほうが、安心して長く乗れる場合があります。

購入前には、少なくとも次の項目を確認してください。

  • 初度登録年月と乗車定員
  • 修復歴と骨格部位の交換歴
  • 定期点検記録簿の有無
  • 駆動用バッテリー診断の実施状況
  • 普通充電の作動確認
  • 急速充電対応車では充電口の状態
  • 充電ケーブルの有無と損傷
  • AC100V電源の作動
  • エアコン、シートヒーター、ベンチレーションの作動
  • タイヤ4本の残量、製造年、銘柄
  • 補機バッテリーの交換履歴
  • リコールやサービスキャンペーンの実施状況
  • 購入後に適用される保証の範囲

可能であれば、普通充電を実際に開始し、エラーが出ないことを確認したいところです。

充電ケーブルは車両価格に隠れやすい部品ですが、欠品や損傷があれば購入後の負担になります。収納場所に入っているだけで安心せず、コネクターとケーブル被覆の状態まで見てください。

駆動用バッテリーについても、メーターに警告灯がないことだけでは判断できません。

販売店へ診断記録の有無を尋ね、保証条件と対象部品を文書で確認することが大切です。曖昧な説明を受けた場合は、契約を急がないほうがよいでしょう。

自宅で充電できるかを購入前に確認する

プリウスPHVは、充電しなくてもハイブリッド車として走れます。

しかし、外部充電をほとんど使わない場合、重い駆動用バッテリーと充電機能を載せた車を、主にハイブリッド走行だけで使うことになります。

購入前には、次の条件を確認してください。

  • 自宅駐車場へ充電設備を設置できるか
  • 賃貸や集合住宅では管理者の許可を得られるか
  • 分電盤や契約容量に余裕があるか
  • 充電ケーブルが通行の妨げにならないか
  • 職場や生活圏に継続利用できる充電場所があるか
  • 深夜電力を含めた電気料金プランが生活に合うか

充電設備の工事費は、住宅の配線距離や分電盤の状況によって変わります。車両価格と分けず、工事、保険、タイヤ、税金を含めた総予算で考えてください。

最新の価格、工事条件、補助制度は変わる可能性があるため、施工業者や自治体などの案内を確認する必要があります。


プリウスPHVのグレード選びをどう考える?筆者の考察とまとめ

僕が現行プリウスPHEVを選ぶなら、日常的に一人で運転し、充電設備へ予算を回したい場合はGを選びます。

家族で運転を交代し、狭い駐車場を使い、長期間乗るならZです。Zの価格差は速さを買うためではなく、乗るたびに発生する小さな手間を減らすための費用だと考えます。

50系の中古車なら、僕は2019年5月以降の5人乗りを基本に、Aを最初の候補へ置きます。

BSM、RCTA、HUD、パワーシートなど、後付けしにくい装備がまとまっているからです。ただし、Sセーフティパッケージとの支払総額差が大きい場合や、Aの整備履歴が不明な場合は、グレードより状態を優先します。

Aプレミアムは、装備が正常に動き、保証内容を確認できる個体なら魅力的です。

GR SPORTは、低偏平タイヤの維持費と乗り心地を受け入れたうえで、見た目と操舵感に価値を感じる人が選ぶべき車でしょう。スポーティーという言葉だけで決めず、荒れた路面を含む試乗をおすすめします。

現行型と50系の違いは、単なる新旧ではありません。

50系は、電気で走る時間を日常へ持ち込んだ先駆者でした。現行型は、その経験を受け継ぎながら、EV走行距離と動力性能、操作環境を一段深く磨いています。

一方で、中古50系には、新車価格より負担を抑えながら、外部充電、給電、静かなモーター走行を体験できる価値があります。

大切なのは、一番高いグレードを選ぶことではありません。

朝の通勤、買い物帰りの駐車、夏のシート、冬のステアリング、休日の充電。その一つひとつを想像し、自分の暮らしで何度使う装備なのかを考えることです。

現行型なら価格重視でG、快適性重視でZ。50系なら総合力でA、安全性と価格のバランスでSセーフティパッケージ、走りでGR SPORTというのが、この記事の最終的な答えです。

車は、装備表のなかを走るわけではありません。

家の前の狭い道を曲がり、雨の日に家族を迎え、夜の駐車場で荷物を積みます。その場面を具体的に思い浮かべたとき、必要なグレードは自然に輪郭を持ち始めます。


よくある質問

プリウスPHEVのGとZで走行性能は違いますか?

2.0Lプラグインハイブリッドシステムなど、走行性能の中核は共通です。

主な違いは、ディスプレイ、シート、駐車支援、デジタルインナーミラー、パワーバックドアなどの快適装備です。

現行プリウスPHEVのEV走行距離は86kmと102kmのどちらですか?

19インチタイヤ装着時は86km、17インチタイヤ装着時は102kmです。いずれも2026年7月版のWLTCモード値で、GとZのグレード差ではなく、主にタイヤ仕様によって変わります。

実際の走行距離は、外気温、空調、速度、勾配、積載量などで変動します。

50系プリウスPHVは何年式から5人乗りですか?

2019年5月の一部改良以降が5人乗りです。

2017年2月に発売された初期型は4人乗りなので、中古車では初度登録年月、車検証の乗車定員、後席中央の形状を確認してください。

50系プリウスPHVでおすすめのグレードはどれですか?

安全装備と快適装備のバランスを重視するならAが有力です。

購入価格を抑えながら後側方支援を求めるならSセーフティパッケージ、内装の上質さならAプレミアム、走りと外観ならS GR SPORTが候補になります。

中古のプリウスPHVはバッテリーだけ確認すればよいですか?

駆動用バッテリーだけでは不十分です。

充電ケーブル、充電口、AC100V電源、補機バッテリー、タイヤ、電動シート、空調、整備履歴、保証範囲、リコール実施状況まで確認してください。

高坂 遼(こうさか・りょう)

自動車ライター|ドライビング・フィロソファー|モーターストーリーテラー

“車は鉄ではなく、記憶でできている。──僕はその記憶を言葉で再生する。”

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