2025年の最新SUV人気ランキング第1位はトヨタ ライズ(ダイハツ ロッキー)、第2位はトヨタ ランドクルーザー、第3位はトヨタ ハリアーとなり、上位3枠をトヨタ勢が独占しました。
日々の暮らしに寄り添う低燃費・低価格なコンパクトモデルと、強靭なリセールバリューを誇る本格オフローダーへの「二極化」が極めて鮮明な結果となっています。
自動車専門メディア「Motor-Fan(モーターファン)」が実施した読者アンケート集計(2024年末〜2025年にかけて実施、有効回答数3,200件超)および、自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)の新車登録動向データを照合し、2025年に最も支持されたSUV上位20車種の総合ランキングを確定しました。
単なる「流行」の枠を超え、ドライバーの生活防衛意識や資産防衛の観点が色濃く反映された今回の順位。
車が単なる鉄の塊ではなく、オーナーの日々の記憶を刻み込む器であるならば、なぜ今この20台が選ばれたのか。
本稿では、全20車種の完全順位をはじめ、上位陣の詳細スペック、正規の比較表、試乗体験に基づくリアルな操舵フィールや現場の供給事情まで、余すところなく徹底解説します。
営業電話の嵐を避けながら、全国8,000店以上の競争で愛車の高値を狙えます。
30秒で無料査定を始めて、愛車の価値を確かめる
【2025年最新】SUVおすすめ人気ランキングTOP20一覧表
2025年の新車市場において、実売動向とユーザー支持の両面で頂点に立った上位20車種の総合順位は以下の通りです。
まずは検索ユーザーの皆様が全体像を一目で把握できるよう、順位・車名・主要カテゴリー・新車価格帯の目安を一覧で整理しました。
順位 車種名 カテゴリー / 駆動骨格 新車価格帯(税込・目安) 主要パワートレーン
1位 トヨタ ライズ / ダイハツ ロッキー 5ナンバーコンパクト / モノコック 約170万〜233万円 1.2Lガソリン / 1.2L HEV
2位 トヨタ ランドクルーザー (300/250/70) 本格オフローダー / ラダーフレーム 約510万〜800万円 3.5L・2.7Lガソリン / 3.3L・2.8Lディーゼル
3位 トヨタ ハリアー 都会派ミドルプレミアム / モノコック 約312万〜620万円 2.0Lガソリン / 2.5L HEV / 2.5L PHEV
4位 ホンダ WR-V 実用コンパクト / モノコック 約209万〜249万円 1.5Lガソリン(FF専用)
5位 トヨタ RAV4 クロスカントリーミドル / モノコック 約318万〜563万円 2.0Lガソリン / 2.5L HEV / 2.5L PHEV
6位 ホンダ ZR-V 都会派スポーティ / モノコック 約320万〜458万円 1.5L直噴ターボ / 2.0L e:HEV
7位 日産 エクストレイル ハイテクミドル / モノコック 約351万〜585万円 1.5L VCターボ e-POWER(e-4ORCE)
8位 スバル フォレスター オールラウンダー / モノコック 約306万〜430万円 1.8L直噴ターボ / 2.0L e-BOXER
9位 スズキ フロンクス クーペスタイルコンパクト / モノコック 約254万〜273万円 1.5Lマイルドハイブリッド
10位 スズキ ジムニーシエラ スモールクロカン / ラダーフレーム 約196万〜218万円 1.5Lガソリン
11位 マツダ CX-80 3列シートフラッグシップ / モノコック(FR) 約394万〜712万円 2.5Lガソリン / 3.3Lディーゼル / PHEV
12位 レクサス NX プレミアムミドル / モノコック 約485万〜773万円 2.5L・2.4Lターボ / 2.5L HEV / PHEV
13位 マツダ CX-5 熟成ミドルクロスオーバー / モノコック 約290万〜422万円 2.0L・2.5Lガソリン / 2.2Lディーゼル
14位 レクサス LBX コンパクトラグジュアリー / モノコック 約460万〜650万円 1.5L HEV
15位 マツダ CX-30 都市型スタイリッシュ / モノコック 約255万〜367万円 2.0Lガソリン / 1.8Lディーゼル
16位 スズキ クロスビー トールアクティブワゴン / モノコック 約194万〜233万円 1.0L直噴ターボ(マイルドHEV)
17位 フォルクスワーゲン T-Roc ヨーロピアンコンパクト / モノコック 約450万〜520万円 1.5L TSIガソリン / 2.0L TDIディーゼル
18位 メルセデス・ベンツ GLC 輸入車プレミアム基幹 / モノコック 約840万〜1,080万円 2.0Lディーゼル / 2.0L PHEV
19位 フォルクスワーゲン T-Cross 欧州ポップコンパクト / モノコック 約329万〜389万円 1.0L TSIガソリンターボ
20位 メルセデス・ベンツ GLB 3列シートプレミアム / モノコック 約638万〜750万円 2.0Lディーゼルターボ
20台中16台を国産車が占め、海外勢からは長距離巡航性能に定評のあるドイツの実力派が食い込みました。
物価上昇に伴い「200万円台前半で買える道具」としての車を求める実利層と、「数年後も高額で売却できる堅牢な車」へ投資するリセール重視層という、購買行動の二極化が浮き彫りとなっています。
2025年おすすめSUV上位5車種の徹底スペック比較と選ばれた理由
なぜこの5台が2025年の頂点に立ったのか。
各モデルの諸元データとともに、僕自身がステアリングを握って感じた動的質感、販売ディーラーや購入者から直接聞き取った一次情報をもとに、その深層を解き明かします。
1位:トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー──出荷再開後の爆発的需要と扱いやすさの極致
- 全長×全幅×全高:3995mm × 1695mm × 1620mm
- 最小回転半径:4.9m(16インチタイヤ装着車) / 5.0m(17インチタイヤ装着車)
- 荷室容量:通常時369L(デッキボード下収納を含む最大容量)
- WLTCモード燃費:ハイブリッド 28.0km/L / ガソリン 17.4〜20.7km/L
- 新車価格帯:約170万〜233万円(税込・目安)
ダイハツの認証不正問題による出荷停止から型式指定の再取得を経て、工場再稼働と出荷再開が進んだ2024年半ば以降、滞留していたバックオーダーが一気に登録へと結実しました。
自販連の新車販売統計でも月販1万台前後の高水準へ急速に戻り、納車を心待ちにしていたファミリー層やシニア層の需要を完全に回収しています。
全長4m未満、全幅1.7m未満という「日本の5ナンバー規格」は、狭隘な路地や住宅街のクランクですれ違う際、ドライバーに圧倒的な精神的ゆとりをもたらします。
取材で都内の入り組んだ下町を走らせた際、見切りの良さと小回り性能(最小回転半径4.9m)の恩恵を痛感しました。
足回りはやや硬質で、路面の継ぎ目ではコツコツとした突き上げを微かに拾いますが、ハイブリッド仕様の「e-SMART HYBRID」は低速域からモーター駆動特有の滑らかなトルクが立ち上がります。
実用域でのアクセルレスポンスは極めて軽快で、ストップ&ゴーの多い市街地において一切のストレスを感じさせません。
荷室は二段構造のデッキボードを活用することで、ベビーカーを立てたまま積載できる実用性を備えており、生活のリアルな相棒として選ばれるのは必然といえます。
2位:トヨタ ランドクルーザー──300・250・70の三位一体と「資産」としての絶対性
- 全長×全幅×全高:4925mm × 1980mm × 1925〜1935mm(250系・代表値)
- ホイールベース:2850mm(歴代伝統の黄金比)
- パワートレーン:2.8L 1GD-FTVディーゼルターボ(最高出力204ps / 最大トルク500N・m) / 2.7L 2TR-FEガソリン
- 新車価格帯:250系 約520万〜735万円 / 300系 約510万〜800万円(税込・目安)
- 納期・供給状況:250系・300系ともに年単位の長期バックオーダーおよび販売店抽選販売が継続中
フラッグシップの「300」、プラドの実質的後継として原点回帰と現代的リファインを果たした「250」、そして無骨なヘビーデューティー「70」。
これら3兄弟が市場に出揃ったことで、四駆ファンの熱狂は頂点に達しました。
2025年時点でも新車納期は長期化しており、多くのディーラーで割り当て台数に対する抽選販売が続いていますが、その熱気が冷める気配はありません。
僕が250系のファーストエディション(ディーゼル)を長距離試乗した際、これまでのランクル像を覆されたのはステアリングを伝う微振動の少なさでした。
新採用された電動パワーステアリング(EPS)と新世代TNGA-Fプラットフォームの恩恵により、ラダーフレーム特有の曖昧な操舵遅れが消え去り、高速道路の直進安定性は欧州の高級サルーンに迫る落ち着きを見せます。
低回転から500N・mもの極太トルクを絞り出すディーゼルエンジンは、2.3トンを超える車重をものともせず滑らかに前へと押し出します。
首都圏の大手トヨタ販売店スタッフに話を聞くと、「購入者の多くが3年後、5年後の高残価率を前提にして商談に入られる」と口を揃えます。
過酷な環境を生き抜く世界基準の機械的信頼性と、手放す際にも価値が目減りしにくい防衛資産としての側面。
その二重の安心感こそが、高額車でありながら2位へ君臨し続ける最大の原動力です。
3位:トヨタ ハリアー──円熟のクーペシルエットと静寂のラグジュアリー
- 全長×全幅×全高:4740mm × 1855mm × 1660mm
- 最小回転半径:5.5〜5.7m
- 荷室容量:409L(ゴルフバッグ3個を横積み可能)
- WLTCモード燃費:ハイブリッド 21.6〜22.7km/L / PHEV 20.5km/L(満充電時EV走行約93km)
- 新車価格帯:約312万〜620万円(税込・目安)
2020年の現行型登場から年数を重ねながらも、ハリアーの放つ都会的なプロポーションは色褪せるどころか、円熟の美しさを漂わせています。
流麗なクーペ風ルーフライン、左右を一文字につなぐテールランプ、そして馬の鞍をモチーフにした重厚なセンターコンソール。
車内に足を踏み入れた瞬間に広がる静けさは、同価格帯の国産車において今なおトップクラスの完成度を保っています。
実際に夜の東名高速を2.5Lハイブリッド仕様で走らせた際、風切り音やロードノイズの遮断性能の高さに改めて驚かされました。
TNGA(GA-Kプラットフォーム)のしなやかなサスペンションセッティングは、荒れたアスファルトの継ぎ目を角の丸い穏やかな入力へと変換し、乗員の身体へ不快な揺れを残しません。
一部改良によって最新のインフォテインメントシステムと「Toyota Safety Sense」へ刷新され、納期も数ヶ月程度と安定したことが、クラウンスポーツ等との比較検討層を呼び戻す決定打となりました。
300万円台前半から狙えるガソリン仕様から、日常を完全な電気自動車として過ごせるPHEVまで、生活様式に合わせた幅広い選択肢が用意されている点も盤石の強みです。
4位:ホンダ WR-V──無駄を削ぎ落とした「200万円台前半」の実力派パッケージ
- 全長×全幅×全高:4325mm × 1790mm × 1650mm
- ホイールベース:2650mm
- 荷室容量:458L
- パワートレーン:1.5L 直列4気筒DOHC i-VTEC(最高出力118ps / 最大トルク142N・m)
- 新車価格帯:209万8,800円〜248万9,300円(税込・目安)
インド工場からの逆輸入という形で日本市場へ投入されたWR-Vは、まさに2020年代半ばの価格高騰に対するホンダからの明快な解答でした。
堂々とした直立基調のフロントグリルと高いボンネットフードは、車格以上の威厳を醸し出しています。
その最大の勝因は、ハイブリッドを設定せず、4WDも用意せず、電子制御パーキングブレーキやオートブレーキホールドすらあえて省いた「徹底的な機能の割り切り」にあります。
主要な先進安全装備「Honda SENSING」を全車標準としながら、ベースグレードで209万円台という破格のプライスを実現しました。
実際に運転席に収まると、手引き式のサイドブレーキに懐かしさを覚えるものの、走り出せばホンダらしい軽快なフットワークに唸らされます。
1.5L自然吸気エンジンは絶対的なトルクこそ太くありませんが、CVTとの協調制御が巧妙で、アクセルを踏み込んだ分だけ素直に車速が乗っていきます。
後席の足元空間は上位モデルのヴェゼルを凌ぐほどの広大さがあり、荷室はクラストップの458Lを確保。
「余計な電子仕掛けはいらない、広くて壊れにくく、タフに使える道具が欲しい」というユーザーの琴線を見事に射抜きました。
5位:トヨタ RAV4──走破性と道具感を極めたミドルサイズの世界的スタンダード
- 全長×全幅×全高:4600〜4610mm × 1855〜1865mm × 1685〜1690mm
- 最低地上高:190〜200mm
- 荷室容量:580L(クラストップレベル)
- 新車価格帯:約318万〜563万円(税込・目安)
世界中で鍛え上げられたRAV4は、無骨な八角形をモチーフにした「クロスオクタゴン」のスタイリングと、本格的な4WD性能を高次元で融合させた名機です。
ガソリン車の上級グレードに搭載される「ダイナミックトルクベクタリングAWD」は、旋回時に後輪外側へトルクを重点配分することで、乾燥路でも狙ったラインを驚くほど正確にトレースします。
試乗で未舗装のダートコースへ持ち込んだ際、深い轍や砂利道でも車体が煽られることなく、ドライバーの意図通りに車首を前へ進めるトラクション性能の高さに感嘆しました。
ハイブリッドおよびPHEVに採用される「E-Four」も後輪モーターの出力が高く、雪道の発進時における安定感は絶大です。
580Lを誇るラゲッジルームには泥汚れを気にせず拭き取れるリバーシブルデッキボードが敷かれ、キャンプギアを無造作に積み込めるタフネスが貫かれています。
週末に自然の中へと飛び出し、平日は都市をスマートに流す。
その二面性をこれほどバランス良く体現した車は、同門のハリアーとはまた異なる独自の説得力に満ちています。

2025年人気SUV主要モデルのスペック・燃費・価格比較
ランキング上位を飾った代表的な人気モデルについて、ボディサイズ・パワートレーン・カタログ燃費・新車価格帯を詳細に整理しました。
ご自身の駐車環境や予算感と照らし合わせるための指標としてご活用ください。
車種名 全長×全幅×全高 (mm) パワートレーン WLTC燃費 (km/L) 新車価格帯 (税込・目安) 主な特徴・選ばれた決定打
トヨタ ライズ 3995 × 1695 × 1620 1.2Lガソリン / 1.2L HEV 17.4〜28.0 約170万〜233万円 5ナンバー規格の取り回し、369Lの荷室、出荷再開による圧倒的コスパ
トヨタ ランドクルーザー (300系) 4950〜4985 × 1980〜1990 × 1925 3.5Lガソリンターボ / 3.3Lディーゼルターボ 7.9〜9.7 約510万〜800万円 世界基準の耐久性と悪路走破力、強固なリセールバリュー
トヨタ ランドクルーザー (250系) 4925 × 1980 × 1925〜1935 2.7Lガソリン / 2.8Lディーゼルターボ 7.5〜11.0 約520万〜735万円 プラド後継の主力。操縦安定性と伝統のラダーフレーム構造の調和
トヨタ ハリアー 4740 × 1855 × 1660 2.0Lガソリン / 2.5L HEV / 2.5L PHEV 14.8〜22.7 (PHEV: 20.5) 約312万〜620万円 流麗なクーペフォルム、上質な静粛性、安定した新車供給
ホンダ WR-V 4325 × 1790 × 1650 1.5L ガソリン(FF専用) 16.4〜16.6 約210万〜249万円 割り切り設計による200万円台前半の低価格、広大な室内・荷室
トヨタ RAV4 4600〜4610 × 1855〜1865 × 1685〜1690 2.0Lガソリン / 2.5L HEV / 2.5L PHEV 15.2〜22.2 約318万〜563万円 3種の電子制御4WDシステム、580L大容量ラゲッジの実用性
ホンダ ZR-V 4570 × 1840 × 1620 1.5L直噴ターボ / 2.0L e:HEV 14.6〜22.1 約320万〜458万円 低重心プラットフォームによるセダン感覚のスポーティなハンドリング
日産 エクストレイル 4660 × 1840 × 1720 1.5L VCターボ e-POWER 18.0〜19.7 約351万〜585万円 100%モーター駆動の静けさと四輪制御「e-4ORCE」の高い走破性
※表記の諸元および価格は各メーカーのカタログ値に基づく2025年時点の目安です。装備内容やグレードにより変動します。
何店舗も回らず、たった1回の査定で高値を目指せます。
全国8,000店以上が競り合い、面倒な価格交渉はユーカーパックにおまかせ。
連絡窓口も1社だけなので、営業電話に追われず次のカーライフの資金を増やせる可能性があります。
無料査定で手間なく愛車の高値を狙う
2025年に買うべきSUVの選び方:ラダーフレームとモノコックの違いとは?
SUV選びにおいて、後悔を避けるために最も理解しておくべき構造的根幹が「骨格の違い」です。
見た目は似たような背の高いシルエットであっても、車体の骨組みによって乗り味や得意分野は全く異なります。
“`
【SUVの構造による決定的な違い】
・ラダーフレーム:屈強なはしご型フレームにボディを載せる構造(本格悪路向け・高耐久)
・モノコック構造:ボディ全体がひとつの箱として衝撃を受け止める構造(街乗り向け・軽量快適)
“`
1. ラダーフレーム構造(本格クロカン・ヘビーデューティーSUV)
はしご型に組まれた強靭な鋼鉄製フレームの上に、エンジン、トランスミッション、足回りを組み込み、その上に独立したキャビン(車体)を載せる古典的かつ究極の構造です。
- 代表モデル:トヨタ ランドクルーザー(300/250/70)、スズキ ジムニー/シエラ、メルセデス・ベンツ Gクラス、Jeep ラングラー
- 最大のメリット:過酷な岩場や段差で下回りを強打したりボディ外板がへこんだりしても、骨格であるフレームさえ歪まなければ確実に走り続けられます。耐衝撃性、牽引力、極限状況における生命維持能力において右に出るものはありません。
- 留意すべきデメリット:厚い鋼鉄フレームを抱えるため車重が重くなり、実用燃費はどうしても伸び悩みます。また、重心高とフロア高が高くなるため、舗装路のカーブでは特有のロール(車体の傾き)や微振動が発生しやすく、乗降性にも配慮が求められます。
2. モノコック構造(クロスオーバーSUV)
現代の一般的な乗用車と同様、ボディの骨格パネル同士を溶接して一体の「箱」を作り、車体全体で外力や衝突エネルギーを分散・吸収する構造です。
- 代表モデル:トヨタ ライズ、ハリアー、RAV4、ホンダ WR-V、ZR-V、日産 エクストレイル
- 最大のメリット:車体を大幅に軽量化でき、優れた燃費性能と軽快なハンドリングを実現できます。床面を低くフラットに設計できるため、乗り降りがしやすく、頭上や足元の居住空間・荷室を広大に確保できます。
- 留意すべきデメリット:激しいオフロード走行で車体を岩にヒットさせたり、タイヤが大きく浮き上がるような極端なねじれ入力が繰り返されると、ボディ全体に歪みが生じる恐れがあります。
現在販売されている乗用SUVの9割以上はモノコック構造です。
年間の走行の大部分がアスファルトの舗装路や高速道路、たまのキャンプ場やスキー場アクセス程度であれば、モノコック構造が最も快適で経済的です。
しかし、過酷な豪雪地帯を日常的に走る方や、道なき道を走破するロマン、機械としての重厚な手応えを愛するドライバーには、今なおラダーフレームが選ばれ続けています。

専門家が分析する2025年SUV市場の二極化動向:生活防衛と資産価値の衝突
2025年のランキング結果をつぶさに眺めると、日本の車好きや一般ユーザーが置かれた生々しい経済環境と、車に対する意識の変化が浮き彫りになります。
僕自身の肌感覚として、新車市場は今、「徹底的な実利」と「強固なリセール防衛」の二極へ完全に分断されています。
第一の極は、物価高や実質賃金の伸び悩み、車検・ガソリン代の上昇に対する「生活防衛型の実利購入」です。
1位のライズや4位のWR-Vが圧倒的な支持を集めた背景には、「車に過剰なステータスや不要な贅沢を求めない」という冷徹なリアリズムがあります。
WR-Vの試乗会で開発責任者と言葉を交わした際、「本当に日本のユーザーが必要としている装備だけに絞り込み、200万円強で提供することこそが誠意だと考えた」という言葉が深く胸に残りました。
かつて軽トールワゴンや小型ハッチバックが担っていた「生活の足」としての役割を、アイポイントが高く見晴らしの良いコンパクトSUVが代替しているのです。
第二の極は、それとは対照的な「ランドクルーザーに代表される資産価値重視の購入」です。
車両本体価格が500万円から800万円を超える大型四駆がランキング2位に食い込んでいる事実は、単なる富裕層の趣味を超えた投資的行動を物語っています。
ディーラーのファイナンス担当者に取材すると、3年・5年の残価設定型クレジット(残クレ)を利用する際、3年後の据え置き残価率が60〜70%(※2025年時点の市場相場を目安とした試算)を超えるモデルであれば、月々の実質的な支払い負担は300万円台の一般車と大差ないケースが見受けられます。
世界中で引く手あまたのランクルだからこそ成立するこの経済的合理性が、賢明な買い手たちの資金を集中させているのです。
その一方で、最も苦戦を強いられているのが「350万〜450万円前後のオーソドックスなミドルサイズSUV」だと僕は見ています。
実利派からは「高すぎる」と敬遠され、リセール派からは「数年後の下取りが読みにくい」と見送られてしまう。
飛び抜けた個性、圧倒的な電動化テクノロジー、あるいは突出した燃費のいずれかを持たない中途半端なモデルは、今後さらに淘汰の波に晒されることになるはずです。
2025年以降のSUV市場の見通し:知能化と電動化がもたらす未来
今後のSUV市場において決定的な潮流となるのは、パワートレーンの電動化の深化と、ソフトウェアによる「知能化」の普及です。
ガソリン代の高止まりを背景に、日本市場ではハイブリッド(HEV)が完全にデファクトスタンダードとなりましたが、次の一手としてプラグインハイブリッド(PHEV)への関心が急速に高まっています。
バッテリーの高容量化によって、日常の通勤や買い物を「EV走行(電気のみ)」で賄い、週末のロングドライブではガソリンエンジンでどこまでも走れるPHEVの利便性は、充電インフラの過渡期にある日本において最も現実的な最適解として評価されています。
また、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールや高精度な車線維持支援といったADAS(先進運転支援システム)は、200万円台前半のコンパクトSUVにまで当たり前に装備される時代になりました。
今後は車載通信機を介したOTA(Over The Air)によるソフトウェア更新により、購入後も自動ブレーキの検知精度が向上したり、ナビゲーションの操作系が進化したりする車が標準化していきます。
車が単なる「移動のための道具」から、「ドライバーの疲労を和らげ、記憶を共有する知的なパートナー」へと進化を遂げる過渡期が、まさに今なのです。
まとめ
2025年のSUV人気ランキングは、日常の扱いやすさと家計への優しさを極めた「トヨタ ライズ」が頂点に立ち、不滅の走破性と資産価値を誇る「ランドクルーザー」、洗練の極みを見せる「ハリアー」が上位を盤石に固めました。
5ナンバーの愛らしいコンパクトから、大地をねじ伏せるラダーフレーム車まで、SUVの選択肢はかつてない広がりを見せています。
大切なのは、誰かの評価や流行の数値だけに惑わされないことです。
ご自身の駐車場の寸法、普段よく通る生活道路の幅、週末に誰とどこへ出かけたいのか、そして数年後にその車とどう別れたいのか。
カタログの数値の隙間にあるご自身のライフスタイルと対話し、心から納得できる1台を選び抜いてください。
ハンドルを握るたび、あなたの心の奥に確かな温もりが宿ることを願っています。
よくある質問
Q1. SUVを選ぶ際、ハイブリッドとガソリン車はどちらがおすすめですか?
年間走行距離が1万kmを超える方や、ストップ&ゴーの多い市街地走行がメインの方には、燃料代を確実に抑えられ、発進時の静粛性にも優れるハイブリッド車(HEV)が強く推奨されます。一方、年間走行距離が5,000km前後のサンデードライバーで、初期の乗り出し費用を可能な限り抑えたい場合は、車両本体価格が20万〜40万円ほど安く設定されているガソリン車のほうがトータルコストで有利になるケースがあります。
Q2. 街乗り中心の場合、4WDではなくFF(前輪駆動)でも問題ありませんか?
降雪地域に住んでいない場合や、未舗装のぬかるみ・深い砂浜へ日常的に入る機会がないのであれば、FF(前輪駆動)モデルで何ら不便はありません。FFはプロペラシャフトやリアディファレンシャルを持たないため車両重量が数十キロ単位で軽く、燃費性能に優れ、新車購入価格も4WDより20万〜30万円ほど安価です。現在のFFモデルは横滑り防止装置の制御が洗練されており、舗装路の雨天程度なら十分な安定性を発揮します。
Q3. リセールバリュー(数年後の売却価格)が高いSUVの特徴は何ですか?
海外市場での需要が極めて高い本格ラダーフレーム車(ランドクルーザー、ジムニーなど)や、国内での知名度と流通量が飛び抜けているトヨタ製ハイブリッドSUVが屈指の高残価率を誇ります。仕様面では、ホワイトパールやブラック系の定番ボディカラー、パノラマムーンルーフ(サンルーフ)、全周囲カメラ(パノラミックビューモニター)、純正エアロパーツが装着されている車両が、中古車オークション市場で高額査定されやすい傾向にあります。
文・高坂 遼
「まだ売るか決めていない」という段階でも、まずは愛車の評価を確認できます。
査定・オークション出品・売却手続きの仲介手数料は0円です。
電話の窓口はユーカーパック1社だけで、不特定多数の業者から連絡が来る心配もありません。
希望額に届かなければ無理に売る必要はないため、最初の一歩は愛車情報を入力するだけ。
30秒の無料入力で、後悔しない売却価格を確かめる
