本ページはプロモーションが含まれています

黒の中古アルファードは人気?傷・汚れ・価格差まで購入前に徹底確認

明るい中古車展示場に並ぶ黒と白のアルファードを比較する購入検討者 アルファード

黒の中古アルファードは人気色ですが、白より必ず高いとは限りません。中古車価格は色よりも、装備、保証、走行距離、外装状態の影響を強く受けます。

2026年8月6日にカーセンサーの掲載情報を同条件で確認したところ、黒系は全国2,659台、白系は3,093台でした。本記事では掲載車3組も照合し、黒と白の価格差、傷の見え方、維持費、購入前の確認方法を具体的に解説します。

  1. 黒の中古アルファードは本当に人気なのか?
    1. 黒いアルファードが支持される理由
  2. 黒と白の中古アルファードに価格差はある?
    1. 比較1は黒が36.9万円高かった
    2. 比較2は黒が38万円高かった
    3. 比較3は白が4.1万円高かった
    4. 黒の中古アルファードが高く見える本当の理由
  3. 黒いアルファードはなぜ傷や水垢が目立つ?
    1. 黒いアルファードで確認したい場所
    2. 30系は同じ黒に見えてもカラーコードが違う
    3. 40系はブラック〈202〉が標準色
  4. 黒の中古アルファードを購入前に何を確認する?
    1. 1.車両価格ではなく支払総額を見る
    2. 2.修復歴と外装補修歴を分ける
    3. 3.乾いた塗装を複数の光で見る
    4. 4.電動装備を一つずつ動かす
    5. 5.運転席以外の使用感を見る
    6. 6.試乗と点検記録簿を確認する
    7. 7.保証は対象部品まで確認する
  5. 黒いアルファードの洗車・研磨・コーティング維持費は?
    1. 購入後の外装予算で許容状態を決める
  6. 黒と白の中古アルファードは結局どちらを選ぶべき?
    1. 筆者としての考察
  7. まとめ
  8. よくある質問
    1. 黒の中古アルファードは白より高く売られていますか?
    2. 黒いアルファードは傷が付きやすいのですか?
    3. 黒と白で維持費は変わりますか?
    4. 黒の中古アルファードは現車を見ずに買っても大丈夫ですか?
    5. ブラック〈202〉と黒系パールは同じ色ですか?

黒の中古アルファードは本当に人気なのか?

黒はアルファードを代表する人気色の一つですが、掲載台数だけで白より人気が高いとは断定できません。

今回、カーセンサーで媒体、地域、車種、検索日時をそろえ、ボディカラーだけを変更して掲載台数を確認しました。

調査項目 黒系 白系
媒体 カーセンサー カーセンサー
確認日時 2026年8月6日16時30分ごろ 2026年8月6日16時30分ごろ
対象地域 全国 全国
対象車種 トヨタ・アルファード全世代 トヨタ・アルファード全世代
年式・価格・走行距離 指定なし 指定なし
ボディカラー条件 ブラック系 ホワイト系
掲載台数 2,659台 3,093台

確認時点では、白系の掲載車が黒系より434台多い結果でした。

ただし、この数字は人気投票ではありません。中古車サイトの掲載台数は、新車時の販売構成、売却される台数、販売店の仕入れ方、成約までの日数などが重なった「その時点の在庫」です。

需要が強く、掲載後すぐに売れる色は、人気があっても在庫が少なく見える場合があります。反対に、新車販売台数が多かった色は、中古車市場にも多く流通しやすくなります。

したがって、今回の調査から安全に言えるのは、黒と白のどちらも全国で数千台が流通する、アルファードの中心的なボディカラーであるということです。


調査条件:カーセンサーのトヨタ・アルファード掲載ページを使用。全国、全世代、年式・価格・走行距離指定なしで、ブラック系とホワイト系をそれぞれ選択。掲載台数は2026年8月6日16時30分ごろの表示であり、その後の成約・追加掲載・条件変更により変動します。

黒いアルファードが支持される理由

黒が支持される最大の理由は、アルファードの大きな造形と深い色の相性にあります。

大きく張り出したフロントグリル、垂直に立つ側面、長いボディに落ちる陰影。黒い塗装は明るい部分と暗い部分の差を強め、車体に厚みと重さを与えます。

僕は、黒いアルファードの魅力は単なる威圧感ではないと感じています。

夕暮れの駐車場で輪郭だけが静かに残る。その姿には、派手に叫ぶのではなく、黙って存在感を伝える家具や建築物に近い美しさがあります。

一方、白系はボディのプレスラインやエアロ形状を明確に見せます。薄いほこりや細かな洗車傷が黒ほど目立ちにくく、日常管理の負担を抑えやすいことも選ばれる理由でしょう。

黒は光を深く抱え込み、白は輪郭を鮮明に浮かび上がらせる。

どちらが上という話ではなく、アルファードの何を美しいと感じるかの違いです。


黒と白の中古アルファードに価格差はある?

今回抽出した掲載車3組では、黒が高い組み合わせが2組、白が高い組み合わせが1組でした。黒という色だけによる一定の上乗せは確認できません。

確認時点のカーセンサーでは、黒の現行型検索ページと白の現行型検索ページの双方に、平均価格630.9万円、価格帯478万~1,365万円という同じ情報が表示されていました。

異なるボディカラーのページで完全に同じ価格情報が表示されているため、これは色別平均ではなく、現行型アルファード全体の価格情報が共通表示されている可能性があります。

サイトの表示仕様を確認したものではないため断定はできませんが、少なくとも630.9万円を「黒だけの平均価格」として扱うのは適切ではありません。

そこで今回は、同じ媒体内から、年式、グレード、駆動方式が一致し、走行距離が比較的近い黒と白を3組抽出しました。

比較 黒の掲載車 白の掲載車 支払総額の差 主な条件差
1 2024年式・ハイブリッド2.5 Z・1.0万km・635.9万円 2024年式・ハイブリッド2.5 Z・1.0万km・599.0万円 黒が36.9万円高い ムーンルーフ、運転支援、後席装備などが完全一致していない
2 2024年式・2.5 Z・4WD・2.7万km・597.9万円 2024年式・2.5 Z・4WD・2.4万km・559.9万円 黒が38.0万円高い 電動サイドステップ、後席装備、車両仕様などが異なる
3 2020年式・2.5 S Cパッケージ・3.7万km・408.8万円 2020年式・2.5 S Cパッケージ・4.6万km・412.9万円 白が4.1万円高い 白はトヨタ認定中古車で、評価書と1年保証の記載あり

この3組は、色による価格差を測定する統計調査ではありません。

販売地域、車検残、修復歴、外装評価、タイヤ状態、保証範囲、販売店の価格設定まで完全にそろえた比較ではないため、表の差額をそのまま黒と白の色差とみなすことはできません。

比較1は黒が36.9万円高かった

比較1の黒い車両には、左右独立ムーンルーフ、トヨタチームメイト、ヘッドアップディスプレイ、後席モニターなどが記載されていました。

白い車両にも14型ディスプレイ、後席モニター、パノラミックビューモニター、デジタルインナーミラーなどがありましたが、装備構成は同一ではありません。

年式、グレード、走行距離が同じでも、メーカーオプションや販売店装着品が違えば、数十万円の差が生じることがあります。

この36.9万円を「黒だから高い」と説明するのは早計です。

比較2は黒が38万円高かった

比較2の黒い車両には、左右独立ムーンルーフ、後席モニター、電動サイドステップなどが記載されていました。

一方、白い車両とは装備構成や車両の仕上げ内容が異なります。

アルファードでは、ムーンルーフ、後席モニター、デジタルインナーミラー、エアロ、電動ステップなどの有無が、商品としての見栄えと価格の双方に影響します。

黒が38万円高かったという結果は事実ですが、その全額をボディカラーの価値と考えることはできません。

比較3は白が4.1万円高かった

比較3では、黒のほうが走行距離は約9,000km短いにもかかわらず、白の支払総額が4.1万円高い結果でした。

白い車両はトヨタ認定中古車として掲載され、車両検査証明書、総合評価4点、1年間走行距離無制限保証の記載がありました。

保証や第三者評価は、購入後の故障リスクを販売価格の中へ組み込む仕組みでもあります。

中古車では、車両価格が数万円安いことより、不具合が起きたときに何が保証されるかのほうが、最終的な支出を大きく左右する場合があります。

黒の中古アルファードが高く見える本当の理由

黒いアルファードには、ムーンルーフ、エアロ、後席モニター、大径ホイールなど、見た目の印象を強める装備が組み合わされていることがあります。

そのため、検索結果だけを見ると、黒い車両の価格が高く並んでいるように感じられることがあります。

しかし実際には、色と一緒に装備やグレードも変わっているケースが少なくありません。

比較時にそろえたい条件は次のとおりです。

  • 年式
  • グレード
  • ガソリン車かハイブリッド車か
  • 2WDか4WDか
  • 走行距離
  • 修復歴
  • 外装補修歴
  • 車検残
  • ムーンルーフの有無
  • エアロやホイールの有無
  • 後席モニターなどの電装品
  • 保証期間と保証対象
  • 最終的な支払総額

色だけで価格を判断するのは、同じ黒いスーツだから同じ値段だと考えるようなものです。

生地、仕立て、使用状態、保証が違えば、価値が変わるのは自然でしょう。


黒いアルファードはなぜ傷や水垢が目立つ?

黒い塗装では、傷によって生じる散乱光と暗い塗装面のコントラストが大きいため、洗車傷、水垢、磨き跡が白っぽく見えやすくなります。

塗装に傷がない部分では、光は比較的まとまった方向へ反射します。

細かな傷が入ると光が複数方向へ散り、暗い黒色の上に白い線や輪のような反射が現れます。黒そのものが傷つきやすいというより、同程度の傷でも発見しやすいのです。

特に目立ちやすいのが、洗車時に付く細かな円形傷です。

晴天や強い展示照明の下でボンネットを見ると、光源を中心に蜘蛛の巣のような線が広がることがあります。

掲載写真ではきれいに見えても、光の向き、撮影角度、画像圧縮によって細かな傷が写らない場合があります。写真だけで黒い塗装の状態を判断するのは危険です。

水道水が乾いた後に残るミネラル分も、黒い塗装では白い輪やうろこ状の跡として見えます。

純水を使った洗車は、水道水に含まれる成分を塗装面へ残しにくくする方法の一つですが、すでに固着した水ジミが洗車だけで消えるとは限りません。

※画像はAIによるイメージ

黒いアルファードで確認したい場所

黒の中古アルファードでは、ボンネットだけでなく、車体の高い部分や装飾部品の周囲まで確認します。

  • ボンネット全体と先端の飛び石
  • ルーフ中央
  • ムーンルーフ周辺
  • フロントグリル上部
  • ドアミラーの下
  • ドアハンドル周辺
  • スライドドアのレール付近
  • バックドアガーニッシュの下
  • 前後バンパーの角
  • エアロパーツの下端
  • 光沢仕上げのピラー
  • ドアとフェンダーの色味の差

アルファードは車高が高く、地上からルーフ中央を見渡しにくい車です。

販売店に安全な脚立を用意してもらい、乾いた状態でルーフを確認してください。雨に濡れているときや、艶出し剤を塗った直後は、細かな傷が一時的に見えにくくなることがあります。

30系は同じ黒に見えてもカラーコードが違う

2019年12月版の30系アルファードのカタログには、ブラック〈202〉とスパークリングブラックパールクリスタルシャイン〈220〉が掲載されています。

白系にも、ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉とラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク〈086〉がありました。

当時のカタログでは、〈070〉〈086〉〈220〉は3万3,000円のメーカーオプションとして記載されています。

中古車サイトで「黒」「黒M」「黒真珠」などと表示されていても、正式な塗装色が同じとは限りません。

購入前には、販売店資料や車体のコーションプレートでカラーコードを確認してください。

再塗装されたパネルがある場合は、隣接するドアやフェンダーと比べ、色の深さ、メタリック粒子の見え方、映り込みの輪郭に差がないかを見ます。

40系はブラック〈202〉が標準色

2023年6月版の40系アルファードのカタログには、ブラック〈202〉、プラチナホワイトパールマイカ〈089〉、プレシャスレオブロンド〈4Y7〉が掲載されています。

プラチナホワイトパールマイカは3万3,000円、プレシャスレオブロンドは5万5,000円のメーカーオプションでした。ブラック〈202〉は標準色です。

ただし、新車時に白へ3万3,000円の追加費用が設定されていたからといって、中古車でも白が必ず3万3,000円高くなるわけではありません。

中古車価格には、年式、走行距離、装備、外装状態、保証、市場在庫などが重なります。新車時の塗装オプション価格は参考にはなっても、そのまま中古車価格へ残るものではありません。

40系アルファードは、全長4,995mm、全幅1,850mm、全高1,935mmという大きな車体です。

広いボンネットや長い側面では、小さな磨きむらも長い光の筋として見えることがあります。黒を選ぶなら、車体全体を一枚の写真として眺めるのではなく、パネルごとに光を動かして見る姿勢が必要です。


黒の中古アルファードを購入前に何を確認する?

支払総額、履歴、塗装、装備、内装、機関、保証の7項目を順番に確認すると、色や価格の印象だけで契約する失敗を減らせます。

最初に確認項目を一覧で整理します。

確認項目 見るポイント
支払総額 県外登録、陸送、追加保証、コーティングを含めた最終額
修復・補修履歴 骨格修復だけでなく、ドアやボンネットの再塗装も確認
塗装状態 乾いた状態で自然光と照明の両方を当てる
電動装備 スライドドア、ムーンルーフ、後席装備を実際に作動
内装状態 2列目、スライドドア周辺、天井、荷室を重点確認
機関・記録 試乗、点検記録簿、タイヤ、バッテリーを確認
保証 期間だけでなく、対象部品、上限額、修理場所を確認

1.車両価格ではなく支払総額を見る

中古車を比べるときは、原則として車両本体価格ではなく支払総額を見ます。

ただし、支払総額の表示に県外登録費用、陸送費、希望ナンバー、追加保証、コーティングなどが含まれない場合があります。

見積書では、次の項目を分けてもらうと比較しやすくなります。

  • 車両本体価格
  • 税金と登録関係費用
  • 法定整備費用
  • 保証費用
  • 追加商品
  • 県外登録費用
  • 陸送費
  • 最終支払総額

販売店には「この金額以外に、納車まで必ず必要になる費用はありますか」と具体的に確認してください。

黒と白で30万円の価格差があっても、高い側に長期保証や新品タイヤが含まれていれば、実質的な差は小さくなることがあります。

2.修復歴と外装補修歴を分ける

「修復歴なし」は、一般に車体骨格に関わる修復がないことを示します。

バンパー交換、ドアの板金塗装、ボンネットの再塗装まで一切ないという意味ではありません。

黒いアルファードでは、販売店へ次のように質問すると確認しやすくなります。

  • 交換した外装パネルはあるか
  • 再塗装したパネルはあるか
  • 板金修理の履歴はあるか
  • 雹害や飛び石の補修歴はあるか
  • 展示前に機械研磨を行ったか
  • 納車前に補修する傷はどこか

補修歴がある車を直ちに避ける必要はありません。

重要なのは、補修された場所と仕上がりが説明され、購入者自身が価格との釣り合いを判断できることです。

3.乾いた塗装を複数の光で見る

現車確認では、洗車後に完全に乾いた状態を見せてもらいます。

屋外の自然光、展示場の照明、スマートフォンのライトなど、異なる方向から光を当ててください。

塗装面と同じ高さまで目線を下げ、映り込んだ照明の線を追います。

線が局所的に歪む場所はへこみ、周囲だけ白く曇る場所は磨き跡、光源の周囲へ細かな輪が広がる場合は洗車傷の可能性があります。

4.電動装備を一つずつ動かす

アルファードは装備の多さが魅力ですが、装備は付いているだけでは価値になりません。

次の機能は販売員の説明を見るだけでなく、自分でも操作してください。

  • 左右の電動スライドドア
  • パワーバックドア
  • ムーンルーフと電動シェード
  • 2列目パワーシート
  • オットマン
  • シートヒーター
  • シートベンチレーション
  • 後席モニター
  • デジタルインナーミラー
  • パノラミックビューモニター
  • ユニバーサルステップ
  • 前後のエアコン操作

作動するかだけでなく、途中停止、異音、左右差、動きの遅さも確認します。

高価な装備ほど、故障したときの負担も大きくなりやすいため、保証対象かどうかまで見て初めて価値を判断できます。

5.運転席以外の使用感を見る

アルファードの使用履歴は、運転席よりも2列目やスライドドア周辺へ強く表れることがあります。

走行距離が短くても、送迎や近距離移動を繰り返した車では、乗降回数が多く、内装に使用感が出ている場合があります。

  • 運転席外側の擦れ
  • 2列目シートのしわやひび
  • アームレストの汚れ
  • スライドドア内張りの傷
  • 3列目シートの格納部分
  • ラゲッジ床のへこみ
  • 天井の汚れ
  • 車内のにおい
  • エアコン吹き出し口の状態

家族で使う予定なら、実際に家族にも2列目や3列目へ座ってもらい、乗り降り、シート移動、荷物の積み下ろしまで試すのが理想です。

6.試乗と点検記録簿を確認する

試乗できる場合は、高速道路で速度を出すことより、低速での段差、右左折、駐車、ブレーキ、再加速を丁寧に確認します。

大きく静かな車は、タイヤの偏摩耗や内装の小さな異音がかえって耳につくことがあります。

点検記録簿では、定期点検の継続性、オイル管理、タイヤ、ブレーキ、補機バッテリーなどを確認してください。

ハイブリッド車では、ハイブリッドシステム診断の有無や、駆動用バッテリーに対する保証条件も確認します。

7.保証は対象部品まで確認する

「保証付き」という言葉だけでは、安心できる範囲は分かりません。

保証期間、走行距離、免責金額、修理上限、修理可能な店舗に加え、次の部品が対象かを確認してください。

  • ナビとディスプレイ
  • 後席モニター
  • 電動スライドドア
  • パワーバックドア
  • ムーンルーフ
  • デジタルインナーミラー
  • パノラミックビューモニター
  • パワーシート
  • エアコン
  • ハイブリッド関連部品

今回比較した2020年式の白いS Cパッケージには、トヨタ認定中古車として1年間走行距離無制限保証が記載されていました。

車両価格が数万円高くても、保証範囲が広ければ、購入後まで含めた総費用で有利になる可能性があります。

※画像はAIによるイメージ

黒いアルファードの洗車・研磨・コーティング維持費は?

税金、保険、燃料代は黒と白で基本的に変わりません。差が出やすいのは、黒い外観を美しく保つための洗車、研磨、コーティング費用です。

ここで区別したいのは、「車を走らせる維持費」と「外観を維持する費用」です。

同じ年式、グレード、駆動方式なら、自動車税、重量税、任意保険、燃料代がボディカラーだけで変わるわけではありません。

しかし黒は傷や水ジミが見えやすいため、見た目を気にする所有者ほど洗車回数や専門店への依頼が増え、結果として外観維持費が高くなることがあります。

公開料金として確認できた例は次のとおりです。

作業例 アルファード相当の料金例 確認時の条件・注意点
出張手洗いワックス洗車 8,800円 横浜・川崎地域の事業者によるLLサイズの公開例
ボディ軽研磨 30,800円 KeePerのLLサイズに対する公開料金例
水ジミ除去・重度研磨 個別見積もり 固着状態、塗装の厚さ、施工範囲で変動
板金塗装 個別見積もり パネル、色、損傷範囲、隣接面のぼかし作業で変動
ボディコーティング 商品・店舗別 下地処理の有無、耐久期間、車体サイズで変動

アルファードはKeePerの車種サイズ区分ではLLサイズに分類されています。

ただし、料金、施工内容、サイズ区分、下地処理の範囲は店舗やサービスによって異なります。最新価格と作業内容は、依頼予定の店舗で確認してください。

購入後の外装予算で許容状態を決める

黒の中古アルファードを選ぶときは、車両価格だけでなく、納車後にどこまで外装へ費用をかけられるかを先に決めると判断しやすくなります。

外装へ追加費用をほとんどかけたくない人は、多少高くても、強い照明の下で洗車傷や水ジミが少ない車を優先したほうがよいでしょう。

安い車を買ってから研磨や補修を重ねると、状態の良い車との価格差が縮まる場合があります。

3万円前後の研磨費用を許容できる人は、塗装の深い傷や再塗装の問題がなく、表面の細かな洗車傷が中心の車を候補にできます。

ただし、軽研磨で改善できるかどうかは塗装状態によります。購入前に施工店へ写真を見せるか、販売店に傷の程度を確認してください。

深い傷、水ジミ、塗装剝がれがある車は、車両価格が安くても個別見積もりが必要です。

黒は補修後の色合わせや磨き仕上げが目につきやすいため、「直せばよい」と簡単に考えず、補修費用と仕上がりの両方を確認する必要があります。

これは中古車選びで見落とされやすい点です。

支払総額が安い車が、本当に安いとは限りません。購入後に必要となる研磨、タイヤ、保証、電装品修理まで含めた金額こそ、その車の実質価格です。


黒と白の中古アルファードは結局どちらを選ぶべき?

外観の深さと重厚感を優先するなら黒、日常管理のしやすさと傷の目立ちにくさを重視するなら白が選びやすいでしょう。

黒を選ぶべき人は、次のような人です。

  • アルファードの大きな造形を重厚に見せたい
  • 洗車や外装管理そのものを楽しめる
  • 保管場所や洗車環境を確保できる
  • 納車前に塗装状態を細かく確認できる
  • 小さな傷も含めて車の変化と付き合える

白を選ぶべき人は、次のような人です。

  • 薄いほこりや洗車傷を目立ちにくくしたい
  • 家族の送迎などで日常的に使う
  • 洗車頻度を抑えたい
  • ボディラインやエアロ形状を明確に見せたい
  • 外観管理より使い勝手を優先したい

ただし、最終的には色より個体差です。

状態の悪い黒を「黒だから」という理由だけで選ぶより、保証と履歴が明確な白を選ぶほうが、満足度は高くなるかもしれません。逆も同じで、装備と状態が優れた黒が適正価格なら、白の掲載台数が多いことを理由に避ける必要はありません。

筆者としての考察

僕は、黒い中古アルファードを探すときほど、検索画面の価格順から一度離れるべきだと考えています。

黒い塗装は、写真の中では傷を隠し、現車の光の下では傷を語ります。画面の艶と、目の前の艶は同じではありません。

アルファードは、車両価格だけでなく、装備、保証、外装品質が商品価値へ強く反映される車です。

ムーンルーフや後席モニターが付いた黒い車両が高く見えるとき、私たちは色の価格を見ているつもりで、実際には装備の価格を見ていることがあります。

今回の掲載車3組も、黒が高い組み合わせだけではありませんでした。白い認定中古車が、走行距離の短い黒より高い例もあります。

この結果は、「黒は高い」「白は売りやすい」といった短い言葉では、中古車の価値を説明しきれないことを示しています。

今後も掲載台数や相場は変動しますが、比較の原則は変わりません。

同じ年式、同じグレード、同じ駆動方式にそろえ、装備、保証、外装状態、支払総額を並べる。そのうえで初めて、色にどれだけの価格差があるかを考えられます。

黒いアルファードは、手間のかからない色ではありません。

けれど、夜の街灯をボンネットに細く映し、巨大な車体が静かに沈んでいく瞬間には、白とは違う時間が流れます。

車は鉄ではなく、記憶でできている。

黒を選ぶということは、傷を一つも付けずに守ることではなく、その深い光沢とどう付き合っていくかを選ぶことなのだと、僕は感じています。


まとめ

黒の中古アルファードは全国で2,659台、白系は3,093台掲載されており、どちらも主要な流通色です。

掲載車3組の比較では黒が高い例が2組、白が高い例が1組でしたが、装備、保証、走行距離、販売条件が完全には一致していません。黒と白の価格差を、色だけで説明することはできません。

黒は洗車傷や水ジミが見えやすく、外観を美しく維持するための洗車・研磨費用が増える可能性があります。一方、税金、保険、燃料代などの基本的な維持費は色では変わりません。

購入時は、色の人気よりも、乾いた塗装状態、補修履歴、電動装備、保証範囲、支払総額を同条件で比較してください。

黒か白かで迷ったとき、最後に選ぶべきなのは評判の良い色ではありません。

現車を見た瞬間に、自分や家族がこれから過ごす時間を自然に想像できる一台です。


よくある質問

黒の中古アルファードは白より高く売られていますか?

黒が高い掲載車はありますが、黒という色だけが価格差の原因とは限りません。

年式、グレード、走行距離、ムーンルーフ、エアロ、後席モニター、保証などをそろえて比較する必要があります。

黒いアルファードは傷が付きやすいのですか?

黒だけが特別に傷付きやすいとは限りません。

ただし、傷による散乱光と暗い塗装面のコントラストが大きいため、白や淡色より洗車傷や水ジミが見えやすい傾向があります。

黒と白で維持費は変わりますか?

税金、保険、燃料代などは、同じ年式とグレードであれば基本的に色では変わりません。

黒は外観の傷や汚れが気になりやすいため、洗車、研磨、コーティングへかける費用が増える可能性があります。

黒の中古アルファードは現車を見ずに買っても大丈夫ですか?

黒は掲載写真で細かな洗車傷や水ジミを判別しにくいため、可能であれば現車確認をおすすめします。

遠方で確認できない場合は、晴天または強い照明下で撮影したボンネット、ルーフ、側面の動画を販売店へ依頼し、補修歴と納車前の仕上げ内容も確認してください。

ブラック〈202〉と黒系パールは同じ色ですか?

同じではありません。

30系にはブラック〈202〉のほか、スパークリングブラックパールクリスタルシャイン〈220〉が設定された時期があります。中古車サイトの色名だけで判断せず、カラーコードを確認してください。

執筆:高坂 遼

自動車ライター|ドライビング・フィロソファー|モーターストーリーテラー

“車は鉄ではなく、記憶でできている。──僕はその記憶を言葉で再生する。”

タイトルとURLをコピーしました