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国内で買えるSUV車種一覧!全モデルのサイズ・タイプ別カタログガイド

朝霧が晴れわたる山岳路のパーキングに並ぶ、コンパクトから本格クロカンまでの様々なSUV SUV

国内で買えるSUV車種は、軽から大型まで骨格と駆動方式が多岐にわたり、日常の取り回しを左右する全幅と目的別のサイズ分類から絞り込むのが失敗しない最適解です。

ステアリングを握り、少し高めの視界から前方の景色を見渡すとき、胸の奥底で眠っていた冒険心が小さく目を覚ます感覚を覚える人は少なくありません。

いまや日本の新車市場において主役の座を完全に確立したSUVですが、あまりに選択肢が多いため「結局どれを選べばいいのか」と迷う方が後を絶ちません。

本記事では、現在国内の正規ディーラーで購入できる主要なSUVを網羅し、サイズ・タイプ・駆動方式・価格帯を体系的に徹底解説します。

  1. SUVとはどんなクルマ?基本構造と選ばれる理由
  2. 国内で買えるSUV車種の全体像:サイズとタイプ別分類
  3. 軽自動車・コンパクトSUV車種一覧:街乗りと機動性を両立するモデル
    1. スズキ ハスラー
    2. ダイハツ タフト
    3. スズキ ジムニー
    4. トヨタ ライズ / ダイハツ ロッキー
    5. トヨタ ヤリスクロス
    6. ホンダ WR-V
    7. 日産 キックス e-POWER
    8. スズキ フロンクス
    9. レクサス LBX
  4. ミドルサイズSUV車種一覧:実用性と上質感を極めた主力モデル
    1. トヨタ カローラ クロス
    2. ホンダ ヴェゼル
    3. ホンダ ZR-V
    4. トヨタ RAV4
    5. トヨタ ハリアー
    6. 日産 エクストレイル
    7. スバル フォレスター
    8. マツダ CX-5
    9. マツダ CX-30 / MX-30
    10. 三菱 アウトランダーPHEV
    11. レクサス NX
  5. フルサイズ・ラージSUV車種一覧:圧倒的な風格と多人数乗車
    1. マツダ CX-80 / CX-60
    2. レクサス RX
    3. 日産 アリヤ
    4. スバル ソルテラ
    5. トヨタ クラウン クロスオーバー
  6. 本格クロカン・ピックアップトラック一覧:大地を制覇する堅牢な骨格
    1. トヨタ ランドクルーザー300
    2. トヨタ ランドクルーザー250
    3. スズキ ジムニーシエラ
    4. 三菱 トライトン
    5. メルセデス・ベンツ Gクラス / ジープ ラングラー(輸入本格オフローダー)
  7. 人気主要モデルのサイズ・価格・燃費スペック比較表
  8. 失敗しないSUVの選び方:後悔を防ぐ4つのチェックポイント
    1. 1. 駐車環境と全幅・全高の制約
    2. 2. 駆動方式(2WD vs 4WD)の現実的な必要性
    3. 3. パワートレインの適性と走行距離
    4. 4. 荷室容量とシートアレンジの実用性
  9. 自動車ライター高坂遼の視点:スペックを超えて「魂」が響き合う1台を見つけるために
  10. まとめ
  11. よくある質問
    1. SUVとクロスカントリー(クロカン)の決定的な違いは何ですか?
    2. 雪道や豪雪地帯を走るなら、やはり4WDを選ぶべきですか?
    3. 狭い立体駐車場をよく利用する場合、どのSUVが適していますか?

SUVとはどんなクルマ?基本構造と選ばれる理由

SUVとは「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)」の略称であり、日常の街乗りから週末のアウトドアまでを万能にこなす多目的乗用車を指します。

一般的なセダンやハッチバックと一線を画す最大の特徴は、ゆとりある最低地上高と、荷物を気兼ねなく積載できる独立したラゲッジ空間にあります。

路面の段差や轍、降雪時でも車体底部を擦りにくいロードクリアランスは、悪路だけでなく都市部の段差や冠水路でもドライバーに大きな安心感をもたらします。

かつては「悪路を走るための頑強な四輪駆動車」を指していましたが、現代のSUVの大半は乗用車のモノコック骨格をベースにしたクロスオーバーです。

そのため、セダンに匹敵する滑らかな乗り心地と低燃費を両立しながら、見晴らしの良いアイポイントによる運転のしやすさを手に入れています。


国内で買えるSUV車種の全体像:サイズとタイプ別分類

日本国内で販売されているSUVは、車体サイズとプラットフォームの設計思想によって大きく4つのセグメントに分類できます。

自宅周辺の道路幅や駐車場の寸法制限を把握した上で、どのカテゴリーが自身の生活環境に合致するかを見極めることが最初のステップとなります。

  • 軽・コンパクトSUV:全長4,400mm未満。5ナンバー枠や最小回転半径に配慮され、市街地の路地や立体駐車場での機動性に優れたクラス。
  • ミドルサイズSUV:全長4,400〜4,750mm前後。大人4名が快適に過ごせる居住性と長距離巡航性能が高次元でバランスした市場の最激戦区。
  • フルサイズ・ラージSUV:全長4,800mm以上。3列シートによる多人数乗車や、堂々たる威厳とラグジュアリーな静粛性を誇る旗艦クラス。
  • 本格クロスカントリー(クロカン):頑強なラダーフレーム構造と副変速機付き4WDを備え、極限の悪路走破性を追求した屈強なモデル群。
※画像はAIによるイメージ

軽自動車・コンパクトSUV車種一覧:街乗りと機動性を両立するモデル

都市部の入り組んだ路地や日常の買い物、通勤を軽快にこなしつつ、休日のロングドライブでも頼もしさを発揮するエントリークラスです。

スズキ ハスラー

軽トールワゴンと本格オフローダーのテイストを融合させ、軽SUVというジャンルを確立した大ヒットモデルです。

新車価格は約136万〜182万円前後。スクエアなボディ形状によって頭上空間が広く、泥や雪がついた道具も気兼ねなく積める防汚ラゲッジが特徴です。

ダイハツ タフト

無骨で道具感あふれる角型スタイリングと、頭上に広がる大型ガラスルーフ「スカイフィールトップ」を全車標準装備した軽クロスオーバーです。

新車価格は約135万〜180万円。日常の市街地走行でも圧倒的な頭上視界と開放感を味わえる、個性的なキャラクターを持っています。

スズキ ジムニー

1970年の初代誕生以来、伝統のラダーフレームと3リンクリジッドアクスル式サスペンションを頑固に貫き通す孤高の本格軽4WDです。

新車価格は約165万〜200万円前後。電子制御に頼り切らない機械式副変速機を備え、岩場や豪雪路でも絶対的な脱出性能を発揮します。

トヨタ ライズ / ダイハツ ロッキー

全長4mを下回る5ナンバー枠でありながら、堂々とした力強い造形と大容量369Lの荷室を実現したコンパクトSUVの決定版です。

新車価格は約170万〜230万円前後。小回り性能に優れる最小回転半径4.9m(一部グレード)を達成し、運転に不安がある層からも絶大な支持を集めます。

トヨタ ヤリスクロス

TNGA(GA-B)プラットフォームを採用し、クラストップレベルの低燃費と引き締まった操縦安定性を両立した都市派コンパクトです。

全長4,180mm、全幅1,765mmの引き締まった体躯に、ハイブリッド車はWLTCモード30km/L超を誇り、新車価格は約190万〜315万円前後です。

ホンダ WR-V

インド生産のグローバルカーを日本市場へ導入し、200万円台前半から狙える戦略的な価格設定と堂々たるスクエアデザインで話題を集める一台です。

全長4,325mm、全幅1,790mmのボディにクラストップ級の後席足元空間と458Lの広大なラゲッジを備え、実用本位のパッケージが光ります。

日産 キックス e-POWER

エンジンを発電専用とし、モーターのみでタイヤを駆動する第2世代e-POWERを搭載した電動クロスオーバーです。

四輪の駆動トルクを瞬時に独立制御する電動4WD「e-4ORCE」モデルも設定され、雪道や雨天のコーナリングで絶大な安定感を誇ります。

スズキ フロンクス

クーペライクな流麗なフォルムと、力強く張り出した前後フェンダー造形が融合したグローバル戦略コンパクトSUVです。

全長3,995mmと短く仕立てつつ、1.5Lマイルドハイブリッドと贅沢な静粛性対策を施し、クラスの基準を超えた重厚な乗り味を提供します。

レクサス LBX

「サイズのヒエラルキーを超えた本物のプレミアム」を標榜し、小さなボディにレクサスの上質なクラフトマンシップを凝縮した贅沢な一台です。

専用開発のサスペンションや入念な遮音・吸音設計により、全長4.2m級のコンパクトでありながら大型高級セダンに迫る静けさを実現しています。


ミドルサイズSUV車種一覧:実用性と上質感を極めた主力モデル

ファミリーユースから長距離のグランドツーリングまで、現代の車社会に求められるあらゆる要求を高い完成度で満たす中核セグメントです。

トヨタ カローラ クロス

カローラシリーズの血統を受け継ぐ、実用性・経済性・室内の広さが高次元でバランスされたミドルクラスの優等生です。

全長4,490mm、全幅1,825mmの使い勝手の良いボディに、新世代ハイブリッドを搭載。クラストップ級の荷室と良好な後方視界を両立しています。

ホンダ ヴェゼル

クーペのような美しいファストバックルーフと、独自のセンタータンクレイアウトによる低床・広大な居住空間を共存させた大人気モデルです。

2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」のスムーズな加速フィールと、シンプルで水平基調の洗練されたインパネデザインが魅力です。

ホンダ ZR-V

低く構えたグラマラスなプロポーションと、シビック譲りの剛強なシャシーが生み出す意のままのライントレース性を備えた異色のSUVです。

ドライバーの着座位置がセダンに近く、ワインディングロードを駆け抜ける際にSUVであることを忘れさせるほど俊敏な回頭性を見せます。

トヨタ RAV4

タフな幾何学的デザインと世界初のダイナミックトルクベクタリングAWDを採用し、クロスオーバーの枠を超えた走破性を誇るグローバル主力機です。

電気式4WD「E-Four」のほか、システム出力300馬力超を叩き出すPHEV(プラグインハイブリッド)モデルも設定され、力強い走りを披露します。

トヨタ ハリアー

優雅なクーペフォルムと調光パノラマルーフ、馬の鞍を模した優美なセンターコンソールなど、独自のラグジュアリー哲学を宿す都会派の旗手です。

静粛性に徹底的にこだわったキャビンは、都市の喧騒から隔絶されたプライベートラウンジのような心地よさをドライバーに提供します。

日産 エクストレイル

発電専用の1.5L VCターボ(可変圧縮比)エンジンと前後の高出力モーターを組み合わせた「e-4ORCE」により、新時代の四輪制御を実現しています。

雪道での安心感はもちろん、加減速時に車体の前後の揺れ(ピッチング)を抑える制御が組み込まれ、同乗者の車酔いを劇的に防ぎます。

スバル フォレスター

伝統のシンメトリカルAWDと低重心な水平対向エンジンが生み出す圧倒的な車両バランスに、最低地上高220mmの走破性を兼ね備えた実力派です。

運転席からの全方位視界が極めて広く設計されており、最新のアイサイトによる高度な安全運転支援と相まって悪天候下での信頼感は群を抜きます。

マツダ CX-5

マツダのデザイン哲学「魂動」を体現した彫刻的なフォルムと、力強いトルクを絞り出すクリーンディーゼルエンジンで高い評価を受け続ける名車です。

ドライバーの操作に対して車体が遅れなく追従する「人馬一体」の操縦感覚は、日常の交差点を曲がる瞬間から明確に伝わってきます。

マツダ CX-30 / MX-30

立体駐車場に対応する全高1,540〜1,545mm(2WD仕様)に抑えた都会派のCX-30と、観音開きのフリースタイルドアを持つMX-30の個性派兄弟です。

伸びやかなサイドパネルの光の移ろいと、工芸品のように仕立てられたインテリアが、都市の生活風景に上質な彩りを添えます。

三菱 アウトランダーPHEV

大容量バッテリーとツインモーターによる「S-AWC(車両運動統合制御)」を搭載し、巨体を感じさせない旋回性能を誇るプラグインハイブリッドです。

外部給電機能によるV2H(Vehicle to Home)やキャンプでの家電利用に対応し、さらに3列シート7人乗り仕様も選べる万能性が際立ちます。

レクサス NX

レクサスの次世代デザインと電動化技術を牽引する中核プレミアムSUVです。

高剛性GA-Kプラットフォームを土台に、ガソリンターボ、ハイブリッド、PHEVという多彩なユニットを取り揃え、極上の静粛性と剛性感を提供します。


フルサイズ・ラージSUV車種一覧:圧倒的な風格と多人数乗車

多人数での移動を可能にする3列シートや、雄大なボディサイズがもたらす極上の室内空間を備えたフラッグシップカテゴリーです。

マツダ CX-80 / CX-60

マツダが新開発した縦置き直列6気筒エンジン・後輪駆動(FR)ベースのアーキテクチャを採用した新世代ラージ商品群です。

3列シートを備えたCX-80は長距離ツーリングを優雅にこなすグランドツアラー、CX-60は力強い走りを味わうショートホイールベース機として君臨します。

レクサス RX

世界のラグジュアリーSUV市場を切り拓いてきた名門であり、スピンドルボディと名付けられた彫刻的なフロント造形が圧倒的な存在感を放ちます。

後輪操舵システム(DRS)や電子制御サスペンションの採用により、大柄な車体からは想像できないほど軽快かつ滑らかな身のこなしを見せます。

日産 アリヤ

日産の長年のEV開発ノウハウを結集して誕生した、100%電気仕掛けのフラグシップ・クロスオーバーです。

足元が完全にフラットなラウンジ調のインテリアと、組子細工をモチーフにしたライティングが、日本の美意識と最先端の静粛空間を融合させています。

スバル ソルテラ

トヨタとの共同開発によって誕生した、スバル初のグローバルBEV(バッテリー式電気自動車)です。

床下に大容量バッテリーを敷き詰めた低重心ボディに、新世代のX-MODE四輪制御を組み合わせ、電動時代においてもスバルのAWD哲学を貫いています。

トヨタ クラウン クロスオーバー

歴代クラウンの伝統であった「セダン」の殻を破り、大径タイヤとリフトアップボディを融合させた新時代のフラッグシップです。

ヒップポイントが高く乗り降りがしやすい構造でありながら、高速道路では重厚な直進安定性を保ち、長距離を疲れ知らずで駆け抜けます。

※画像はAIによるイメージ

本格クロカン・ピックアップトラック一覧:大地を制覇する堅牢な骨格

モノコック構造のクロスオーバーとは根本的に設計思想が異なり、屈強な鋼鉄製ラダーフレームの上にキャビンを載せたタフネスオフローダーです。

トヨタ ランドクルーザー300

「生きて帰ってこられるクルマ」という世界的な伝説を背負う、トヨタが誇る本格クロスカントリーの最高峰です。

最新のGA-Fプラットフォームに3.5L V6ツインターボまたは3.3L V6ディーゼルを搭載し、極限の荒野から高速クルージングまでを揺るぎない安心感で包み込みます。

トヨタ ランドクルーザー250

プラドの後継として誕生し、人々の生活と実用を実直に支える「ランクルの中核」に原点回帰した本格オフローダーです。

水平基調のインパネと低めのベルトラインにより悪路での視界を徹底追求。伝統のフルタイム4WDと電動パワーステアリングが軽快な操作性を生み出します。

スズキ ジムニーシエラ

軽規格ジムニーの屈強なシャシーに、1.5L直列4気筒エンジンと樹脂製オーバーフェンダーを装着したグローバル展開モデルです。

トレッドが広がったことでオンロードでの直進安定性が増し、コンパクトな車体ながら世界の過酷な山岳地帯や砂漠でも絶大な信頼を集めています。

三菱 トライトン

過酷な悪路を走破するために鍛え上げられたラダーフレームシャシーを持つ、本格ダブルキャブ・ピックアップトラックです。

パジェロで培われた「スーパーセレクト4WD-II」と新開発サスペンションにより、トラック特有の跳ねるような乗り心地を払拭し、乗用車並みの快適性を実現しています。

メルセデス・ベンツ Gクラス / ジープ ラングラー(輸入本格オフローダー)

軍用車を出自に持ち、数十年におよぶ基本骨格のヘリテージを現代に受け継ぐ、輸入本格クロスカントリーの象徴的存在です。

3つのディファレンシャルロック機構を持つGクラス、ドアやルーフを脱着して自然と一体になれるラングラーは、単なる移動手段を超えた生き方のステートメントとなります。


人気主要モデルのサイズ・価格・燃費スペック比較表

国内市場で特に注目される主要なSUV車種について、日常の扱いやすさと経済性の目安となるスペックを一覧表にまとめました。

車種名 全長×全幅×全高 (mm) 最低地上高 カタログ燃費 (WLTC) 新車価格帯 (目安)
スズキ ハスラー 3,395 × 1,475 × 1,680 180mm 20.8〜25.0 km/L 約136万〜182万円
トヨタ ライズ 3,995 × 1,695 × 1,620 185mm 17.4〜28.0 km/L 約171万〜233万円
トヨタ ヤリスクロス 4,180 × 1,765 × 1,590 170mm 17.1〜30.8 km/L 約190万〜315万円
ホンダ WR-V 4,325 × 1,790 × 1,650 195mm 16.2〜16.6 km/L 約210万〜249万円
ホンダ ヴェゼル 4,330 × 1,790 × 1,580 170〜195mm 15.0〜26.0 km/L 約275万〜377万円
日産 キックス 4,290 × 1,760 × 1,605 170mm 19.2〜23.0 km/L 約299万〜348万円
トヨタ カローラ クロス 4,490 × 1,825 × 1,620 160mm 16.6〜26.4 km/L 約218万〜345万円
マツダ CX-5 4,575 × 1,845 × 1,690 210mm 13.0〜19.5 km/L 約290万〜422万円
スバル フォレスター 4,640 × 1,815 × 1,715 220mm 13.2〜14.0 km/L 約306万〜430万円
トヨタ RAV4 4,600 × 1,855 × 1,685 190〜200mm 15.2〜22.2 km/L 約318万〜563万円
日産 エクストレイル 4,660 × 1,840 × 1,720 185〜200mm 18.3〜19.7 km/L 約351万〜532万円
三菱 アウトランダーPHEV 4,710 × 1,860 × 1,745 195〜200mm 16.2〜16.6 km/L 約499万〜659万円
トヨタ ランドクルーザー250 4,925 × 1,980 × 1,925 215mm 7.5〜11.0 km/L 約520万〜735万円

※スペックや価格帯はグレード・駆動方式・オプションにより変動します。最新の仕様や納期情報は各自動車メーカーの公式サイトおよび正規ディーラーにてご確認ください。


失敗しないSUVの選び方:後悔を防ぐ4つのチェックポイント

多種多様な選択肢の中から、手に入れた後に心から満足できる一台と出会うためには、カタログのスペックを眺めるだけでなく、自身の生活空間との対話を深める必要があります。

1. 駐車環境と全幅・全高の制約

日常の取り回しにおいて、最大の壁となるのが車体寸法です。

特に都市部の機械式立体駐車場を利用する場合、「全幅1,850mm以下」「全高1,550mm以下」という制限が課されているケースが少なくありません。

ヴェゼルやCX-30のように全高を抑えたモデルであれば入庫可能な場合もありますが、ハリアーやRAV4、ランドクルーザーなどは平置き駐車場が必須となります。

また、自宅車庫の前面道路が4m未満の狭路である場合、全幅が1,800mmを超えると車庫入れの切り返し回数が劇的に増える点も注意が必要です。

2. 駆動方式(2WD vs 4WD)の現実的な必要性

「SUVに乗るなら4WDを選ぶべきか」という問いは、多くの購入検討者が直面する分かれ道です。

降雪地域に住んでいる方や、本格的なウインタースポーツ、未舗装路のキャンプ場へ頻繁に足を運ぶなら、スバルのAWDや日産のe-4ORCEがもたらす安心感は何物にも代えられません。

一方で、都市部を中心とした通勤や日常の買い物が主用途であれば、車両重量が軽く燃費やタイヤ維持費に優れる2WD(FF)を選ぶ方が合理的かつ経済的です。

現代のクロスオーバーは横滑り防止装置やトラクションコントロールが高度に進化しているため、一般的な雨天路程度であれば2WDでも全く不安なく走ることができます。

3. パワートレインの適性と走行距離

ガソリン、ハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、ディーゼル、電気自動車(BEV)には、それぞれ固有の得意領域が存在します。

年間走行距離が1万kmを超え、高速道路での長距離移動が多いのであれば、低回転トルクが太く軽油代が安いディーゼルや高効率ハイブリッドが圧倒的な真価を発揮します。

自宅に充電設備を設置でき、日々の買い物や送迎が30〜50km圏内であれば、日常を電気だけで走り週末はガソリンで長距離をこなせるPHEVが理想的な選択肢となります。

4. 荷室容量とシートアレンジの実用性

カタログに記載された「荷室容量(L表記)」の数字だけで判断するのは早計です。

重要なのは、荷室フロアの地上高、後席を倒した際に傾斜のない完全なフルフラット空間ができるか、そしてホイールハウスの張り出しの少なさです。

キャンプ道具のような四角いコンテナを隙間なく積み込みたいのか、車中泊で大人が手足を伸ばして横になりたいのかによって、求められる荷室の骨格は根本から異なります。


自動車ライター高坂遼の視点:スペックを超えて「魂」が響き合う1台を見つけるために

寸法や燃費、価格といった客観的なデータは、自動車という精密な機械を論理的に選ぶための確かな道標です。

しかし、僕が数多くのステアリングを握り、世界中の道を旅してきて確信しているのは、「本当に愛せるクルマは、スペックシートの向こう側にある感覚の波長で決まる」ということです。

自動車は単なる鉄と樹脂の塊ではありません。

そこには開発に携わったエンジニアたちの執念、デザイナーがスケッチに引いた1本の線の迷い、そして何より「このクルマでどんな景色を見てほしいか」という思想が宿っています。

たとえば、マツダCX-5の交差点をひとつ曲がるだけで手のひらに伝わってくるステアリングの座りの良さ。

スバル・フォレスターの視界の隅々まで死角をなくそうと設計されたピラーの角度とガラスエリア。

あるいは、ランドクルーザーが深い轍を踏みしめた瞬間に伝えてくる、大地をねじ伏せるようなフレームの剛性感。

そうした微細な感触のフィードバックこそが、日々の単なる移動を「心を満たす旅」へと昇華させてくれるのです。

世間の人気ランキングや残価率の数字だけに惑わされず、そのクルマのドアノブを引き、走り出した瞬間に自分の胸が高鳴るかどうか。

その直感を、どうか一番大切にしてほしいと僕は願っています。


まとめ

国内で選べるSUVのラインアップは、日常の取り回しを極めた軽・コンパクトから、家族の時間を豊かに包み込むミドルクラス、そして地球の果てまで走破できる本格クロカンまで、世界で最も多彩な広がりを見せています。

自分自身の生活環境、家族の人数、走る道路の質を冷静に見つめ直し、まずは最適なボディサイズと駆動方式を絞り込んでみてください。

そして最後は、ショールームで実際に運転席のドアを開け、ステアリングを握った瞬間に湧き上がる自分自身の心の声に耳を傾けることです。

あなたの人生の記憶を鮮やかに彩る、かけがえのない一台との出会いを心から応援しています。


よくある質問

SUVとクロスカントリー(クロカン)の決定的な違いは何ですか?

SUVの多くは乗用車と同じモノコック構造を採用し、オンロードでの快適な乗り心地と低燃費を両立させたクロスオーバーです。一方、クロカンは頑丈な鋼鉄製ハシゴ状フレーム(ラダーフレーム)の上に車体を載せており、岩場や泥濘地などの過酷なオフロードに耐えうる耐久性と走破性を最優先に設計されています。

雪道や豪雪地帯を走るなら、やはり4WDを選ぶべきですか?

圧雪路での坂道発進やスタックのリスクがある豪雪地域、ウインタースポーツへ頻繁に向かう方は、四輪すべてに駆動力を配分できる4WDの選択を強く推奨します。ただし、平坦な都市部の降雪程度であれば、高性能なスタッドレスタイヤを装着した2WD(FF)でも慎重な運転を心がければ走行可能です。

狭い立体駐車場をよく利用する場合、どのSUVが適していますか?

一般的な立体駐車場の制限(全幅1,850mm以下・全高1,550mm以下)をクリアできるモデルを選ぶ必要があります。ホンダ・ヴェゼルのFF仕様(全高1,545〜1,580mm)やマツダ・CX-30(全高1,540〜1,545mm)など、クーペスタイルを採用して全高を抑えた都会派クロスオーバーが有力な候補となります。

高坂 遼(こうさか・りょう)
自動車ライター|ドライビング・フィロソファー|モーターストーリーテラー

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