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アルファード中古価格の推移をグラフで分析|相場が動く時期と今後の見通し

白と黒の40系アルファードを背景に2023年8月から2026年2月までの買取相場推移グラフを重ねた場面 アルファード

40系アルファードの型式別月間平均は、2024年春のピークからガソリン約33%、ハイブリッド約45%下落しました。

長期推移は2026年2月まで、最新のZグレード別相場は2026年8月1日集計までを分けて解説します。高値期からは下がったものの、40系全体が一律に暴落したわけではありません。

40系アルファードの買取相場データは何を示す?

要点:この記事で扱うのは中古車販売店の値札ではなく、査定車両の「平均売却予想額」を中心とした買取相場の参考指標です。

アルファードの価格情報を見るときは、購入者が目にする販売価格と、所有者が売却するときの査定額を分ける必要があります。

指標 示している価格 主な用途
中古車掲載価格 販売店が車両本体に設定した価格 購入候補の比較
支払総額 車両価格に諸費用を加えた金額 実際の購入予算
買取査定額 買取店が個別車両に提示する金額 売却の判断
平均売却予想額 査定車が業者間市場などで売却される金額の予測平均 相場方向の確認
リセールバリュー値 平均売却予想額を基準新車価格で割った割合 年式別の価値比較

IDOMリセールバリュー総合研究所は、平均売却予想額を、ガリバー店舗で査定した車がオートオークションなどで売却される金額を予測し、対象車両で平均化した数値と説明しています。店頭で実際に提示される買取額とは異なり、グレード、装備、走行距離、状態によって差が生じます。リセバ総研 –

したがって、表に「550万円」とあっても、すべての40系アルファードが550万円で買い取られるわけではありません。

この記事で使用する資料と対象期間

資料 対象 期間・確認日
IDOM月間トレンドの保存値 AGH40W・AAHH40Wの型式別平均 2023年8月~2026年2月
IDOM最新リセール速報 Z・ハイブリッドZ 2026年7月5日~8月1日集計
日本自動車販売協会連合会 アルファードの新車登録台数 2024年、2025年、2026年上半期
トヨタ公式資料 発売日、改良内容、現行価格 2026年8月6日確認

長期推移の数値は、各時点で公開されていた月間トレンドを当サイトで保存したものです。公開ページが最新データへ更新される性質上、過去時点の表示を現在のページ上で再現できない場合があります。

一方、2026年8月の最新値は、IDOMが2026年8月3日に公開した、7月5日から8月1日までの集計結果を使用しています。長期グラフは「型式全体」、最新表は「Zグレード限定」であり、同じ母集団ではありません。リセバ総研 –

ここを混同しないことが、相場を正しく読むための出発点です。


40系アルファードの買取相場はどう推移した?

要点:ガソリン車は2024年2月の約828.4万円、ハイブリッド車は2024年3月の約1,070万円を頂点に下落し、2026年2月には約553万円と約584万円になりました。

40系アルファードは、トヨタが2023年6月21日に発売した4代目モデルです。

開発では「快適な移動の幸せ」を追求し、ガソリン車とハイブリッド車が先行投入されました。発売当初は新車をすぐに手に入れにくい状況と強い需要が重なり、中古車であっても高額で取引される局面が生まれました。トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

型式全体の平均売却予想額

時点 ガソリン・AGH40W ハイブリッド・AAHH40W 相場の局面
2023年8月 約780.9万円 約916.7万円 発売直後の高値圏
2024年2月 約828.4万円 ― ガソリン車のピーク
2024年3月 ― 約1,070.0万円 ハイブリッド車のピーク
2024年10月 約694.5万円 約719.3万円 プレミアム縮小
2025年3月 約547.9万円 ― ガソリン車が550万円前後へ
2025年6月 ― 約595.1万円 ハイブリッド車が600万円前後へ
2025年12月 約575.3万円 約576.0万円 急落後の持ち合い
2026年2月 約553.0万円 約584.0万円 ピークを大幅に下回る水準

※画像はAIによるイメージ

グラフの条件

  • 横軸:2023年8月~2026年2月
  • 縦軸:平均売却予想額、単位は万円
  • 実線:ガソリン車AGH40W
  • 破線:ハイブリッド車AAHH40W
  • 欠測月は前後の点を直線で結ばず、データのない区間として表示
  • 店頭販売価格や個別の買取保証額ではない

ガソリン車は、2024年2月の約828.4万円から2026年2月の約553万円へ、約275.4万円下落しました。

ピーク比の下落率は、約33.2%です。

ハイブリッド車は、2024年3月の約1,070万円から2026年2月の約584万円へ、約486万円下落しました。

ピーク比では、約45.4%の下落となります。

ただし、この数字を「同じ一台の価値が45%失われた」と読むのは正確ではありません。

月間平均には、登録月、グレード、走行距離、駆動方式、装備、車両状態の異なる査定車が混在します。2024年3月と2026年2月では、査定に持ち込まれた車両の構成そのものが違う可能性があります。

さらに、下落の起点は発売初期の過熱相場です。

ハイブリッド車の約1,070万円という水準には、車両の通常価値だけでなく、納車を待たずに入手できる希少性が含まれていたと考えられます。

僕は、この推移をアルファードの商品価値が崩れた線ではなく、希少性に支払われていたプレミアムが剥がれた線と見ています。


2026年8月最新の40系アルファード買取相場は暴落している?

要点:新車価格を超える異常な高値は弱まりましたが、ガソリンZは3年落ちでも平均約496万円、残価率92%を示しており、一律の暴落とはいえません。

IDOMが2026年7月5日から8月1日までに集計した現行40系は、4型式合計で240件でした。

このうち、ガソリン車AGH40W型のZは128件、ハイブリッド車AAHH40W型のハイブリッドZは50件です。リセバ総研 –

ガソリンZの年式別平均売却予想額

経年 年式 計算基準の新車価格 平均売却予想額 リセール値
当年式 2026年式 555.0万円 約545.8万円 98%
1年落ち 2025年式 555.0万円 約530.7万円 96%
2年落ち 2024年式 540.0万円 約506.4万円 94%
3年落ち 2023年式 540.0万円 約496.0万円 92%

ガソリンZでは、2023年式でも平均売却予想額が約496万円でした。

かつて見られた「3年後も新車価格を上回る」という状態は最新集計では維持されていませんが、車両本体価格を基準に9割前後が残る計算です。

ただし、「92%残る」という数字は、購入時の総支払額の92%が戻るという意味ではありません。

登録諸費用、税金、メーカーオプション、コーティング、メンテナンス商品、ローン金利などは、リセール値の分母へそのまま含まれていないからです。

ハイブリッドZの年式別平均売却予想額

経年 年式 計算基準の新車価格 平均売却予想額 リセール値
当年式 2026年式 635.0万円 約598.2万円 94%
1年落ち 2025年式 635.0万円 約522.2万円 82%
2年落ち 2024年式 620.0万円 約505.3万円 82%
3年落ち 2023年式 620.0万円 約480.0万円 77%

ハイブリッドZは、3年落ちで約480万円、残価率77%でした。

ガソリンZより残価率が低い一方、実際の平均売却予想額は年式によって近接しています。

この差は、人気の有無だけでは説明できません。ハイブリッドZは新車価格が高いため、売却額が高くても「売却額÷新車価格」で求める残価率は低くなりやすいからです。

トヨタ公式価格で計算すると何%になる?

2026年8月6日に確認したトヨタ公式価格では、Zのガソリン2WDが559万9,000円、ハイブリッド2WDが639万9,800円です。トヨタ自動車WEBサイト

最新公式価格を分母にして単純計算すると、当年式の比率は次のようになります。

  • ガソリンZ:約545.8万円÷559.9万円=約97.5%
  • ハイブリッドZ:約598.2万円÷639.98万円=約93.5%

IDOMの表では555万円と635万円が基準に使われています。同研究所は、年の後半に改定された価格を翌年へ反映する場合があると注記しています。リセバ総研 –

残価率を見るときは、数字の大きさだけでなく、どの新車価格を分母にしたのかまで確認する必要があります。


なぜ40系アルファードの買取相場は下落した?

要点:新車流通が積み上がり、発売直後の希少性が薄れたことに加え、初期登録車が初回車検期へ入ったことで、通常の条件比較が働く市場へ移ったと考えられます。

下落理由を一つに決めつけることはできません。

それでも、新車登録台数を見ると、「市場へ出回る台数が増え、希少性だけで価格が上がる状態ではなくなった」という見方を補強できます。

新車登録台数は2025年に増加した

日本自動車販売協会連合会によるアルファードの新車登録台数は、2024年が7万9,374台、2025年が8万6,959台でした。

2025年は前年より7,585台増え、前年比109.6%です。一般社団法人日本自動車販売協会連合会+1

期間 アルファード登録台数 前年比
2024年1月~12月 79,374台 149.5%
2025年1月~12月 86,959台 109.6%
2026年1月~6月 43,819台 98.0%

2026年上半期は4万3,819台で、前年同期比98.0%でした。上半期全体ではわずかに前年を下回ったものの、4月は8,318台で前年同月比130.4%、5月は6,454台で121.2%、6月は8,519台で123.5%となっています。一般社団法人日本自動車販売協会連合会

この登録台数は、ガソリン、ハイブリッド、PHEVなどを含む「アルファード」という通称名単位です。40系の特定型式だけを分離した数字ではなく、登録台数だけで買取相場下落の原因を証明することはできません。

それでも、2025年に新車登録が増え、2026年春以降も月間6,000~8,000台規模が登録されている事実は重要です。

新車が継続的に市場へ入れば、「高くても中古車を買わなければすぐ乗れない」という買い手の切迫感は弱まりやすくなります。

ここに、価格推移を読むうえでの新しい視点があります。

アルファードの人気が落ちたから相場が下がったのではなく、人気を保ったまま流通量が増え、希少性の上乗せだけが薄くなった可能性があるのです。

PHEV追加とグレード拡大で選択肢が増えた

トヨタは2025年1月31日にアルファードのPHEVを発売しました。同時期にはガソリン車とハイブリッド車も改良され、装備や乗車定員の選択肢が広がっています。トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

さらに、2026年6月3日の一部改良では、PHEVへZ、ハイブリッド車へGが追加されました。トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

選択肢が増えると、購入希望者が既存のガソリンZやハイブリッドZだけへ集中しにくくなります。

ただし、PHEV追加や一部改良が買取価格を直接押し下げたと断定することはできません。査定車両の構成、新車の納期、為替、業者間オークションの入札、国内外の需要も同時に動くためです。

2023年式が初回車検期へ入った

40系は2023年6月に発売されたため、初期に新車登録された車両は2026年から初回車検の時期を迎えます。

車検前に乗り換える所有者が増えれば、同じ2023年式の流通量も増えます。

市場に比較対象が少ない時期は、「40系アルファードであること」自体が価格を作ります。

しかし、同年式の車両が増えると、走行距離、駆動方式、内外装、装備、整備記録の差が細かく査定されます。

これは価格崩壊というより、新型車の相場が成熟し、一台ごとの履歴で選ばれる段階へ入ったという変化でしょう。

※画像はAIによるイメージ

40系アルファードの買取相場は今後どうなる?

要点:型式全体が同じ割合で下がるのではなく、年式、走行距離、駆動方式、装備による価格差が広がる可能性があります。

今後を考えるときは、確認できる事実と筆者の推論を分ける必要があります。

現時点で確認できる事実

  • 型式別月間平均は、2024年春のピークを大きく下回っている
  • 2026年8月集計でも、40系の平均売却予想額は多くの年式で500万円前後にある
  • ガソリンZの残価率は、ハイブリッドZより高く出ている
  • 2025年のアルファード新車登録台数は、2024年より9.6%増えた
  • 2023年式の初期登録車は、2026年から初回車検期へ入る

最新の型式別データでは、2024年式ハイブリッドのAAHH40W・2WDが平均走行距離2万3,800km、平均売却予想額約524.7万円でした。

一方、AAHH45W・E-Fourは平均走行距離約2万4,410kmで、平均売却予想額は約558.1万円となっています。リセバ総研 –

平均走行距離が近い車両群でも、約33万円の差が見られました。

事実から考えられること

筆者としては、これからの40系アルファード市場では、単純な「何年落ちか」だけでなく、仕様別の評価差が大きくなると考えています。

雪道や降雨時の安心感を求める地域ではE-Fourの需要が支えになり、都市部では購入価格や燃費とのバランスから2WDが選ばれる可能性があります。

また、走行距離が少ないだけでなく、メーカーオプション、記録簿、スペアキー、タイヤ状態、内装の使用感まで、査定価格へ反映されやすくなるでしょう。

発売直後の市場では、車名が値段を作りました。

成熟した市場では、一台が過ごしてきた時間が値段を作ります。

現時点では断定できないこと

AAHH40WとAAHH45Wの差には、グレード、装備、登録地域、査定台数の違いが含まれています。

そのため、「E-Fourなら約33万円高く売れる」と一般化することはできません。

また、新車登録台数が増えたことと買取相場の下落には時間的な重なりがありますが、登録台数だけで因果関係が証明されたわけでもありません。

今後の方向を判断するには、次の指標を継続して見る必要があります。

  • 初回車検を迎えた2023年式の査定件数
  • 同年式・同グレードの中古車掲載台数
  • 新車の受注状況と納車までの期間
  • 業者間オークションの成約価格
  • 国内需要と輸出需要の入札バランス

売却を考えている人は、相場の底や天井を当てるより、同じ週に条件をそろえて複数社の査定を比較するほうが現実的です。

その際は、次の五つを確認してください。

  • グレード、駆動方式、初度登録年月を正確に伝える
  • メーカーオプションと付属品を整理する
  • 整備記録簿とスペアキーをそろえる
  • 査定額の有効期限と減額条件を確認する
  • 車検費用をかけてから売るべきか事前に比較する

1カ月待てば相場が戻る可能性はあります。

一方で、その間に走行距離が増え、同年式の売却車が増えれば、条件は不利になるかもしれません。

残価率は未来を約束する数字ではなく、今この瞬間の市場を映す計器です。ハンドルの先にある道と同じように、相場もまた、流通量と人の選択によって形を変えていきます。


まとめ

40系アルファードの型式別月間平均売却予想額は、2024年春の過熱ピークから大きく下落しました。

当サイトで保存した月間トレンドでは、ガソリン車AGH40Wが約828.4万円から約553万円へ約33.2%、ハイブリッド車AAHH40Wが約1,070万円から約584万円へ約45.4%下がっています。

ただし、長期グラフは2026年2月までの型式全体平均です。

2026年8月1日までの最新集計はZグレード限定で、ガソリンZが当年式約545.8万円、3年落ち約496万円、ハイブリッドZが当年式約598.2万円、3年落ち約480万円でした。

新車価格を超えることが珍しくなかった発売初期の市場は終わりつつありますが、40系全体が一律に暴落したわけではありません。

2025年の新車登録台数は8万6,959台と前年より9.6%増えました。人気を維持したまま流通量が増え、希少性への上乗せ価格が縮小した可能性があります。

今後は、車名だけではなく、年式、走行距離、駆動方式、装備、整備履歴による選別が強まると僕は考えています。

相場の線は一本でも、その一台の価値を決める記憶は一つではありません。


よくある質問

40系アルファードの買取相場は暴落していますか?

発売初期のピークからは大幅に下落していますが、2026年8月集計でもZの平均売却予想額は多くの年式で約480万~598万円です。過熱相場の解消と見るのが適切で、すべての車両が同じ割合で暴落しているわけではありません。

40系アルファードの買取相場は今後も下がりますか?

初回車検を迎える2023年式の流入や新車供給の継続により、型式全体の平均が緩やかに下がる可能性はあります。一方、低走行車、人気装備車、状態の良い車両は、条件別に高く評価される可能性があります。

ガソリン車とハイブリッド車はどちらが高く売れますか?

2026年8月集計のZでは、残価率はガソリン車が高く、当年式の平均売却予想額はハイブリッド車が高い結果でした。新車価格が異なるため、売却金額と残価率を分けて比較することが重要です。

高坂 遼(こうさか・りょう)

自動車ライター|ドライビング・フィロソファー|モーターストーリーテラー

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