夜の高架下、エンジンの鼓動がコンクリートに小さく反響する。
ヘッドライトの光がガードレールをなぞり、路面の継ぎ目が、僕の背骨に「今日」を伝えてくる。
自動車ライターとして、何百台もステアリングを握ってきた。
欧州の石畳で足まわりの思想を読み解いた夜もある。
それでも結局、車の価値を決めるのはスペック表じゃない。
“帰りたくなるかどうか”——その一点に、いつも戻ってくる。
そして5ドア。
ジムニー5ドア(日本仕様:ジムニー ノマド)は、ジムニーが長く守ってきた「道具としての芯」を手放さずに、
帰る場所を一段、現実的に広げたモデルだ。メーカー公式も、後席の居住性や使い勝手の向上を明確に語っている。
この記事では、内装の変化を“部屋化”の視点で解剖し、ボディカラー全6色を「暮らしの背景色」として言葉にする。
さらに、カスタムをパーツの足し算ではなく、居住(=降りたくなくなる空間)の設計として組み立てる。
ジムニーを鉄ではなく、記憶でできた部屋にするために。
このページでわかること
・ジムニー5ドア(ノマド)って何が変わった?(3ドアとの違い)
・内装の見どころを「部屋化」の視点で解剖
・ボディカラー全6色を“似合う暮らし”で選ぶ方法
・カスタムはパーツじゃない。「居住」の設計だ
※本記事の仕様・装備・カラー情報はメーカー公式および専門メディアを参照しています。最新仕様は必ず販売店・公式情報でご確認ください。
ジムニー5ドア(ジムニー ノマド)とは?3ドアとの違いを最初に整理

ここから先は、正直ちょっと楽しい。
ジムニーの「世界観」を壊さずに、日常の使い勝手だけをどう増やしたのか——その答え合わせができるからだ。
呼び名の整理:ジムニー5ドア=日本仕様は「ジムニー ノマド」
まず、言葉の整理をしておこう。
日本で語られる“ジムニー5ドア”は、スズキが発表した新型「ジムニー ノマド」のこと。
公式でもノマドは「本格的な悪路走破性を持つ5ドア コンパクトクロカン4×4」として位置づけられている。
これを聞いた瞬間、僕はニヤッとしてしまった。
なぜなら「5ドア=都会向けに丸くした」じゃなく、ジムニーの筋肉を残したまま、生活の手を伸ばしてきた宣言に聞こえたから。
ここが大事で——ノマドは「ジムニーをSUVっぽくする」方向じゃない。
ジムニーが持っている道具としての芯はそのままに、
暮らしに必要な“余白”を、ちゃんと増やした。
僕の結論(先に言い切る)
ジムニー ノマドは「走破性のジムニー」を捨てずに、
“居場所のジムニー”へ一歩踏み込んだモデルだ。
5ドア化で何が変わった?(後席/乗降性/ホイールベース延長)
ノマドの価値は、カタログの数字を眺めるより、生活の場面で想像すると一発でわかる。
たとえば、こんな瞬間だ。
- 雨の日、後席に座る人が無理なく乗り込める
- 買い物袋を抱えたままでも、ドアの前でモタつかない
- 犬が乗っても、道具を積んでも、車内がギスギスしない
その“ギスギスしない”を、構造でやってきたのがノマド。
公式でも、ホイールベース延長などによって後席の居住性・快適性を高めたことが語られている。
- 後席が「座席」から「居場所」へ:空間の余白ができると、座る人の表情が変わる
- 乗り降りがラクになる:3ドアで一番“日常に引っかかる”後席アクセスを、5ドアは正面から解決
- 後席まわりの「生活スイッチ」が増える:後席パワーウインドーなど、使い勝手の設計が5ドアらしくなる
3ドアのジムニー(シエラ含む)は、凝縮された“相棒感”が魅力だ。
だけどノマドは、その相棒感を残したまま、もう一段「共同生活」へ寄っていく。
家族。友人。犬。あるいは、週末の道具たち。
そういう存在が車内に入ってきたとき、
5ドアのジムニーは初めて「部屋」になる。
マイクロピース
5ドアは、席が増えたんじゃない。
居場所が増えた。
取り回しと日常:サイズの現実を“暮らし”に変換する
日常で効いてくるのは、「大きい/小さい」よりも、もっと具体的な感覚だ。
言い換えるなら、ストレスの発生源がどこにあるか。
- 駐車場で切り返す回数(いつもの月極で、何回ハンドルを切るか)
- 狭い道での気疲れ(すれ違いで肩が硬くならないか)
- 後席に人を乗せるときの“気まずさ”(=出入りのしにくさ)
主要諸元では、全長や最小回転半径など日常に直結する数値も示されている。
ただし、ここで一つだけ覚えておいてほしい。
考え方のコツ
「取り回しが不安」な人は、数字だけで判断しない。
あなたの生活圏(自宅の道幅/駐車場の柱/よく行くスーパーの区画)に当てはめて想像する。
そしてノマドの本質は、サイズよりも“後席が成立すること”にある。
ジムニーを“自分の部屋”にしたい人は、結局ここに戻ってくる。
車内に「人」や「暮らし」が入ってきたときに、気持ちが狭くならないか。
ノマドは、そのための設計がされている。
次へ進む合図
ここまでで「ノマドの狙い」は見えたはず。
次は内装へ。“部屋にするなら、どこから触るべきか”を、順番付きで解剖していく。
内装全解説|ジムニー ノマドを“自分の部屋”にするための観察ポイント

ここ、いちばんワクワクする章です。
なぜなら内装って、“カスタム前の素材”じゃなくて、メーカーが最初から仕込んだ暮らしの設計図が見える場所だから。
ジムニー ノマドの内装は、豪華に見せる方向じゃない。
でもその代わりに、じわじわ効いてくることを、ちゃんと増やしている。
暮らしに必要な“余白”と“操作のしやすさ”を、ジムニーらしい道具感のまま増やした。――公式の室内解説も、その思想をはっきり語っている。
だからこの章は「装備紹介」じゃなく、部屋化の観察として読んでほしい。
触れる場所、座る場所、置く場所、眠る場所。
順番に見ていくと、ノマドが“ただの5ドア”じゃないことが分かる。
この章の読み方(ここだけ押さえればOK)
ノマドの内装を「装備」ではなく暮らしの動線で見る。
触れる場所 → 座る場所 → 置く場所 → 眠る場所。順にいこう。
コクピットは「道具」から「暮らしの操作盤」へ
ジムニーのコクピットって、最初から“ブレない”んですよ。
見せるためじゃなく、使うため。泥のついた手でも、グローブのままでも操作できることを信じている。
公式の室内解説でも、オフロードでの扱いやすさを意識した設計が説明されている。
で、ここが面白いところなんだけど——その道具感が、5ドアになって「生活の操作盤」として一段使いやすく見えてくる。
部屋でたとえるなら、コクピットは「キッチン」。
おしゃれかどうかより、動線がいいか。
毎日使って、身体が覚えていく場所だ。
部屋化ポイント①:触れる場所の“信頼”
・スイッチの大きさ/押しやすさは、生活ストレスを左右する
・小物の定位置が決まると「帰宅感」が一気に出る
カスタムを始めるなら、まずここ。
ステアリング、肘が当たる場所、スマホの置き場。
触れる場所から整えると、部屋化は驚くほど早い。
マイクロピース
収納は容量じゃない。
迷子にしないための“住所”だ。
後席が変わると、車は“家族”にも“趣味の相棒”にもなる
ノマドの本質は、やっぱり後席です。
後席が「座れる」から「居られる」へ変わると、車って突然、暮らしの器になる。
公式は、ホイールベース延長などで後席の居住性・快適性を高めたことを明確に説明している。
専門メディアも「インテリアから見た5ドアの真価」として掘り下げている。
僕はこれを「椅子の話」だと思っている。
部屋の椅子が落ち着かないと、そこは部屋にならない。
車も同じで、後席が落ち着くと同乗者の時間が“移動”から“滞在”へ変わる。
- 子どもが寝る
- 犬が丸くなる
- 誰かがコンビニの袋を足元に置く
- 会話が途切れても、気まずくならない
この「気まずくならない」って、地味だけど最高なんです。
車が“部屋”になるかどうかは、快適さより先に人間関係の余白で決まるから。
後席パワーウインドー操作系など、5ドアならではの生活スイッチ
5ドアになって、当たり前に増えるものがある。
それは「家のスイッチ」だ。
ノマドの室内解説では、後席パワーウインドーの操作系など、5ドア化に伴う使い勝手が示されている。
部屋化ポイント②:生活スイッチが増えると「管理できる感」が生まれる
例えば、同乗者が窓を開けたいとき。
その操作が自然に成立するだけで、車内は“共同生活の空間”になる。
些細なんだけど、こういう“気持ちの摩擦を減らす設計”が、ノマドの価値だと思う。
そして、こういう部分こそカスタムより先に効いてくる。
シート(撥水/ヒーター)は“汚れ対策”じゃなく“思い出の耐久性”
ノマドのシートの撥水加工は、アウトドアのためだけじゃない。
雨の日、濡れた服、子どもの飲み物、犬の足。
暮らしの中の小さな事故を、「まあいいか」に変える強さだ。
それはつまり、思い出に対する耐久性。
汚れを恐れる車は、行動範囲が狭くなる。
撥水は、車を汚れに強くするんじゃない。
あなたを臆病にしない。
さらに、運転席・助手席のシートヒーターなど、日常で効く装備も公式で触れられている。
部屋化ポイント③:温度は“帰宅感”を作る
冬の朝、シートが先に温かいだけで、車は「戦場」じゃなくなる。
人は温度に、いちばん正直だ。
荷室は“収納”ではなく、もう一つの小さな部屋
ここからさらに楽しくなる。
荷室は、家で言えば「土間」。汚れを引き受ける場所で、同時に自由の余白でもある。
公式の室内解説では、4名乗車時でも荷室を確保し、アレンジ性(フルフラットなど)にも触れている。
ジムニーを“部屋”にする上で、最後の1mはここ。
荷室が整うと、車内は「散らかった移動空間」から「住める空間」へ変わる。
荷室を「部屋」に変える3用途
①寝る:フルフラットの段差・硬さ対策が鍵
②積む:重い物は前へ、軽い物は上へ(重心の思想)
③整える:定位置化で「探し物の時間」を消す
収納計画(定位置化)で車内は散らからなくなる
カスタムの第一歩は、派手なパーツじゃない。定位置化だ。
これ、やると本当に気持ちいい。車内で探し物をしなくなるから。
部屋が落ち着くのは、家具が高級だからじゃない。
物の住所が決まっていて、探さなくていいから。
車も同じで、定位置化は部屋化の最短ルートになる。
- 毎日使う物:運転席から片手で取れる場所
- 週末使う物:荷室の「左奥」など、場所を固定
- 濡れる物:防水ゾーンを作る(床〜荷室)
マイクロピース
撥水シートは汚れに強いんじゃない。
思い出に強い。
ノマドの内装は、豪華に見せるためじゃなく、
暮らしを入れても破綻しないために作られている。
次へ進む合図
内装の“素材”が見えたら、次は外装の“背景色”。
ボディカラー全6色を、似合う暮らしで選ぶ話に入ろう。
ボディカラー全6色を“暮らしの背景色”として選ぶ(2トーン2色/モノトーン4色)

ここ、選ぶ時間そのものがもう楽しい。
だってボディカラーって、見た目の話じゃなくて「これからの自分の生活」を一色で決める行為だから。
ジムニー ノマドのボディカラーは全6色。
内訳は2トーン2色+モノトーン4色で、公式の価格・オンライン見積りページで確認できる。
しかもノマドは、黒い樹脂パーツがしっかり効いている。
この“黒のフレーム”があるおかげで、同じ色でも雰囲気がガラッと変わるんです。
だからこそ、色選びは「人気色」よりあなたの暮らしの光で決めた方が、後悔しない。
この章の結論
色選びは「汚れ」より先に、あなたの生活の背景で決める。
昼が多いか、夜が多いか。街が多いか、自然が多いか。
車を“部屋”にしたいなら、色は部屋の壁紙だ。
結論|色選びは「汚れ」より「自分の生活の光」を基準にする
迷う人のために、3つだけ質問を置く。
ここに答えると、色は驚くほど絞れる。しかも、選んだあとに「自分で納得できる」。
3問診断:あなたの「背景色」を決める
- 車に乗るのは昼が多い?それとも夜が多い?
- 駐車環境は青空(屋外)?それとも屋内・立体?
- 車に求めるのは溶け込み?それとも輪郭?
昼が多いなら、明るい色は表情が豊かになる。
夜が多いなら、濃色は街灯で“輪郭”が立つ。
そしてジムニーは黒樹脂が効いているから、明るい色ほど線がシャキッと出る。ここ、想像するとニヤけます。
マイクロピース
ボディカラーは外装じゃない。
あなたの日常が映る“背景色”だ。
2トーン(ブラック2トーンルーフ仕様)2色の魅力
2トーンは、正直ズルい。
“普通にかっこいい”を、誰でも作れてしまう。
部屋で言えば、天井の色を変える感じ。視覚の重心が上がって、車が少し軽く見える。
そして何より、ノマドの2トーンは“遊び”じゃなく意志に見える。
公式のカラー設定でも、ブラック2トーンルーフ仕様として2色が用意されている。
シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ(E5R)
赤は、派手さじゃない。
この赤は、むしろ“ちゃんと大人が選ぶ赤”。
公式リリースでも、ノマドでシズリングレッドメタリックなどの新色設定が語られている。
夜の街灯で見ると、赤いボディの上に黒いルーフがきゅっと締まって、道具なのに色気が出る。このギャップが楽しい。
こんな人に刺さる
・車を“作品”として楽しみたい
・夜のドライブが多い/街灯の下で映える色が欲しい
・黒パーツやギア感を強調したい
シフォンアイボリーメタリック2 ブラック2トーンルーフ(E5J)
アイボリーは、強い。やさしい顔をして、実用の守備範囲が広いから。
汚れが怖い色に見えて、実は“汚れすら馴染む”タイプ。
ジムニーらしい道具感を残しながら、日常に溶け込ませる色。
「街で浮かない、でも普通じゃない」——このバランス感が、アイボリーの気持ちよさだ。
こんな人に刺さる
・アウトドアも街も両方行く
・写真映えを狙いたい(自然光で強い)
・“優しい道具感”が好き
※ブラック2トーンルーフ仕様は追加料金が設定されています(公式注記)。
モノトーン4色の魅力
モノトーンは、カスタムの自由度が高い。
方向性を変えても受け止めてくれるし、飽きにくい。
部屋で言えば、家具替えがしやすい“ベースの壁”みたいなもの。
公式の見積りページに掲載されるモノトーンは4色。
セレスティアルブルーパールメタリック(WBH)
深い青は、落ち着くのに、普通じゃない。
街で見ても品があって、自然の中だとぐっと馴染む。
公式リリースでもセレスティアルブルーパールメタリックの設定が触れられている。
“部屋”としての車に必要なのは、派手さより長く付き合える空気。青は、その条件を満たしやすい。
ブルーイッシュブラックパール4(WB3)
万能色。カスタムの方向性を選ばない。
黒は汚れが目立つ…と言われるけれど、僕はこう言い換える。
黒は「手入れした分だけ、部屋になる色」だ。
ブラックを選ぶと、黒樹脂や金属パーツの陰影が深くなる。
ノマドの“ギア感”を、最も強く感じたい人に向く。
ジャングルグリーン2(WA7)
ジムニーの原風景。これはもう、外せない。
森に置けば溶け込むのに、街に置くと「好きな人が選んだ感」が出る。
日常に少しだけ野性を戻したい人が、最後に帰ってくる色だ。
アークティックホワイトパール(ZHJ)
白は、輪郭が立つ。ノマドは黒樹脂が効いているから、なおさら。
道具感がくっきり出て、「ジムニーってこういう形だったよね」と再確認できる色。
一番“部屋っぽい”のは、実は白かもしれない。
白い壁って、何を置いても映える。ノマドの白は、あなたのカスタムの方向性を受け止めるキャンバスになる。
※アークティックホワイトパールは塗装の追加料金が設定されています(公式注記)。
失敗しない組み合わせ|色×内装×カスタムの“色数ルール”
色が決まると、車は一気に“自分のもの”になる。
逆に、色数が散ると、どんなに良いパーツを付けても落ち着かない。これ、部屋と同じ。
だから、ジムニーを“部屋”にしたいなら、派手なパーツより先に色数の設計をやる。
色数ルール(迷ったらこれ)
- 外装:1色(2トーンでも“主役1色+黒”として考える)
- 内装:2色まで(黒+差し色1つ)
- 金属色:一点だけ(アクセントは“少ないほど効く”)
ここまで整えたら、次は本題。
パーツの話じゃなく、居住の話——ノマドを“自分の部屋”にするカスタム哲学へ入ろう。
カスタム哲学|ジムニー5ドアを“部屋”にするのは、パーツじゃなく設計だ

ここからが、僕がいちばん書きたかったところです。
ノマドって、5ドアになっただけで終わらない。「暮らしを入れる余地」が増えたからこそ、カスタムが急に楽しくなるんです。
ただし、やり方を間違えると一瞬で迷子になる。
カスタムって、つい“足し算”になるから。
ライト、ラック、ホイール、ステッカー……気づけば車は、何かを主張するための看板になってしまう。
でも僕は、ノマドのカスタムは逆だと思っている。
ジムニー5ドアを“自分の部屋”にするなら、必要なのは足し算じゃなく設計だ。
「見た目を作る」より先に、「暮らしの動線」を作る。これだけで、カスタムは一気に気持ちよくなる。
この章の結論
カスタムは「装備」じゃない。
居住(=降りたくなくなる空間)を作るための設計だ。
結論:カスタムは「装備」ではなく「居住」
ノマドの内装は、そもそも“暮らしを入れても破綻しない”方向で作られている。
だからカスタムも、派手さを作るより、居住の精度を上げるほうが似合う。
そして面白いのが、居住の精度って「高いパーツ」じゃなく、小さな工夫の積み重ねで決まること。
決め手はこの3つだけです。
- 触感:触れるたびにストレスがないか
- 視界:目に入る情報が散らかっていないか
- 温度(光・音を含む):落ち着ける空気になっているか
マイクロピース
カスタムの正解は一つ。
「降りたくなくなるか」だけ。
部屋化の三原則
① 触れる場所から決める(シート/床/肘)
ここ、効きます。しかも即効性がある。
触れる場所は、あなたの無意識と直結しているから、ここが整うと車は急に“自分のもの”になる。
- 床:防水マット/掃除性(暮らしの許容範囲が広がる)
- 肘:アームレスト/当たる角の処理(疲れが減る=滞在が増える)
- 手:ステアリングの握り/小物の出し入れ(動作が滑らかになる)
豪華にする必要はない。
あなたの動作が“引っかからない”ことが部屋化の第一歩だ。
② 視界のノイズを減らす(定位置化/色数制限)
散らかった部屋に帰りたくないように、散らかった車内にも戻りたくなくなる。
視界のノイズは、地味に疲れを奪っていく。
だからノマドを部屋にするなら、まず「住所」を決める。
これ、やると本当に気持ちいい。探し物の時間が消えるから。
定位置化の基本(これだけで変わる)
- 鍵・財布・イヤホン:1箇所に固定
- ティッシュ:取りやすい場所に“常設”
- ゴミ袋:見えない位置に“常設”
- 荷室:左奥=週末道具、右奥=非常用品(などルール化)
次に色数。派手なパーツを付ける前に、色を絞る。
色数が減ると、車内は一気に“部屋”になる。
逆に、色数が散ると「何を目指してるのか」が自分でも分からなくなる。
③ 音と光で“帰宅感”を作る(静音/間接照明)
最後の仕上げが、音と光。ここまで来ると、いよいよ“部屋”になります。
部屋が落ち着くのは、音が整っていて、光が柔らかいから。車も同じ。
- 音:ビビり音を減らす → 走行中の疲れが減る
- 光:間接照明 → 夜の車内が“滞在できる暗さ”になる
考え方(ここ大事)
スピーカーを良くする前に、静けさを作る。
静けさは、最強のインテリアになる。
部屋化カスタム実践(カテゴリ別)
床:防水・掃除性=“土足で許される部屋”
床が整うと、行動範囲が広がる。
濡れた靴でも、泥でも、犬の足でも、「まあいいか」になる。
この“まあいいか”が、ノマドを日常へ引き寄せる。
壁:吊るす/貼る/仕切る(面ファスナー・ラック)
車内の小物が散らかるのは、壁を使っていないからだ。
ティッシュ、ライト、充電ケーブル。
壁を使えば、床が空く。床が空くと、部屋になる。
“片づけ”じゃなく、配置の話です。
天井:間接照明で夜を“読書できる暗さ”へ
明るすぎる光は、部屋を壊す。
必要なのは、手元が見える程度の柔らかい光。
夜の車内が「休める場所」になる。
音:デッドニングは“静けさの家具”
ノマドを部屋にしたいなら、音は逃せない。
ビビり音、ロードノイズ、共鳴。
それらを減らすだけで、車内の“密度”が上がる。
そして密度が上がると、同じ車内でも疲れ方が変わる。
マイクロピース
静けさを足した途端、車内は部屋になる。
寝る:フルフラットは「快眠」じゃなく「可能性」
公式でも荷室アレンジが示されているが、フルフラット=快眠ではない。
段差、硬さ、冷え、結露。ここを無視すると、車中泊は“我慢大会”になる。
車中泊の快眠設計(最低限)
- 段差:薄マット+段差埋め(タオルやクッションでOK)
- 硬さ:厚みより“面の均一化”を優先
- 冷え:背中側の断熱(マット/ブランケット)
- 結露:換気(少し窓を開ける/換気グッズ)
香り:生活臭を“帰宅の匂い”に変える
最後に香り。ここは好みが分かれるけれど、部屋化には確かに効く。
車内が「外の匂い」に支配されていると、帰りたくならない。
香りは、帰宅のスイッチになる。
やってはいけない(安全・法規・快適性を壊すカスタム)
部屋化のカスタムで一番怖いのは、“ノリ”でやることだ。
安全と快適性を壊した瞬間、部屋は部屋じゃなくなる。
- 視界を遮る装備(運転のストレスが増える)
- 荷室高積みで重心を上げすぎる(走りが不安定になる)
- 電装の安易な分岐(発熱・故障・電装トラブルのリスク)
- 車中泊の換気不足(結露・体調不良リスク)
次へ進む合図
ここまでの話を、あなたの暮らしに当てはめよう。
次は「用途別おすすめ設計図」。通勤×週末/家族/ソロ車中泊/街乗りで、最短ルートを描く。
用途別おすすめ設計図(読者が自分に当てはめやすい章)

ここから先、いちばん“自分ごと化”できる章です。
同じノマドでも、暮らしが違えば「部屋の間取り」はまったく変わる。
だから僕も、このパートを書きながらニヤニヤしてます。だって読者の生活に合わせて、ノマドの“正解”が何通りも出せるから。
ここでは、あなたの生活に合わせてカスタムを“設計図”として提案していく。
パーツ名より先に、動線と定位置。これだけで一気に楽しくなる。
読み方
あなたに近いパターンだけでOK。
迷ったら「滞在時間が長いシーン」を軸に選ぶと、失敗しにくい。
(通勤が長い?週末が濃い?後席に人が乗る?——ここが分かれ道)
通勤×週末アウトドア|“平日7:休日3”の人
このタイプは、ノマドの相性がめちゃくちゃ良い。
ただし落とし穴があって、週末の理想だけで部屋を作ってしまうと、平日の車内が散らかって、週末のワクワクまで削れていく。
だから設計は「平日が気持ちいい」から始める。結果的に週末がもっと楽になる。
設計の優先順位(平日7:休日3)
- 床:防水マットで「汚れてもOK」を作る
- 定位置化:通勤アイテム(鍵・充電・ティッシュ)を固定
- 荷室の二層化:上=日常/下=週末道具(常備)
- 光:夜の荷物整理ができる最低限の照明
ポイントは、週末道具を“毎回積む”にしないこと。
荷室に「週末の層」を常設しておくと、金曜夜のノマドはすでに旅の入口になる。
この瞬間がたまらない。仕事帰りの駐車場で、もう心が山に向かってる感じ。
マイクロピース
金曜の夜、荷室を見た瞬間に週末が始まる。
その“始まり”を、常設で作る。
家族と使う|後席と荷室を「みんなの居場所」にする
家族で使うノマドは、部屋で言えば「リビング」。
正解は、格好良さよりも揉めないことにある。ここが整うと、ノマドは本当に“家”になる。
家族仕様のキーワードは2つ。
「すぐ取れる」と、「散らからない」。これだけで車内の空気が変わる。
家族仕様の設計図
- 後席の快適性:飲み物・ティッシュ・小物の「住所」を後席側にも
- 荷室の安全性:高積みを避け、重い物は前へ(重心を低く)
- 汚れ対策:撥水・防水の思想で「怒られない空間」に
- ゴミ管理:見えない場所に“常設”
家族仕様って、実は“カスタムの美学”が出る。
目立たない工夫ほど、生活を守るから。
ノマドが部屋になると、車内は会話が増える場所になる。これ、地味に最高です。
ソロ車中泊|寝る・照明・収納の最短ルート
ソロ車中泊の勝敗は、快適性より設営の速さで決まる。
疲れている夜に手間が多いと、車中泊は続かない。逆に、設営が早いと「またやろう」と思える。
だからソロは、儀式を減らす。準備をルーティンにする。
“泊まれる”じゃなく、「いつでも泊まれる」状態に持っていく。
ソロ車中泊の最短ルート
- 寝床の固定:マットは折り畳みで“定位置”へ
- 段差対策:段差埋め用のクッションを常備
- 照明:眩しくない間接光(読書できる暗さ)
- 換気:結露を前提に、少し窓を開けられる仕組み
- 食:匂いが残らない運用(外で完結/最小限)
公式も荷室アレンジの可能性を示しているが、快眠には段差・硬さ・換気が鍵になる。
ソロ車中泊の部屋化は、結局「眠れるかどうか」で合否が決まる。
逆に言うと、眠れるようにさえしてしまえば、ノマドは最高の一人部屋になる。
街乗りメイン|見た目より「乗り降り・積み下ろし」を最適化
街乗りメインのノマドは、部屋で言えば「書斎」。
気持ちよく使えて、思考が整う場所。だから派手さは要らない。動作が気持ちいいことが正義です。
街乗りは“毎日使う”から、1回の小さなストレスが積み上がる。
逆に、1回の小さな快適が積み上がると、ノマドはどんどん好きになる。
街乗り仕様の設計図
- 乗り降りの動線:荷物を置く場所を“乗り込む前提”で決める
- 買い物動線:エコバッグの定位置/荷室の仕切り
- 視界の整頓:ダッシュボードに物を置かない
- 静けさ:ビビり音対策で疲れを減らす
街での部屋化は、派手さよりも、動作の滑らかさが勝つ。
“使うたびに気持ちいい”を積み上げると、ノマドは本当に帰る場所になる。
そして気づくんです。「あ、今日は寄り道して帰ろう」って。
次へ進む合図
設計図が見えたら、最後は迷いを断ち切ろう。
次は「3ドア(シエラ含む)と迷う人へ」。あなたの生活にドアは何枚必要かを、気持ちよく整理します。
ジムニー シエラ/3ドアと迷う人へ(比較で背中を押す)

この章、けっこう好きです。
だって“正解が一つじゃない”ことを、ちゃんと整理できるから。
ここまで読んで、「でも3ドアの凝縮感も捨てがたい」と思った人もいるはず。
その感覚は正しい。3ドアには、3ドアにしか出せない美学がある。
だから最後に、あなたの背中を押すための比較を置く。
結局これは、スペック勝負じゃない。
あなたの生活にドアは何枚必要か——それだけの話だ。
迷いを一瞬でほどくコツ
「好き」だけで選ぶと迷う。
「未来の使用シーン」を1つ決めると、すぐ決まる。
(例:雨の日に後席へ人を乗せる/週末の道具を積みっぱなしにする など)
ノマドが向く人:居場所が増えた価値を使い切れる
ノマドの良さは、「5ドアになった」よりも、暮らしが入りやすくなったところにある。
つまり、生活が具体的な人ほど効く。
- 後席に人(家族・友人・犬)を乗せる機会が多い
- 荷室を「生活の土間」として使いたい(買い物、アウトドア、犬の道具)
- 車内を整えて“部屋化”するのが好き(定位置化・収納・照明)
- 日常と趣味を一台で両立したい
ノマドは、ジムニーの芯を保ったまま、暮らしの器を広げたモデルだ。
だから「好きなジムニーを、ちゃんと生活で使い切りたい」人に向く。
ノマドでワクワクする瞬間(想像してみて)
・後席に人が乗っても、車内の空気が狭くならない
・荷室に“週末セット”を常設して、金曜の夜がもう旅の入口になる
・「今日は誰かを誘える」が、日常の選択肢として増える
3ドアが向く人:軽さ・凝縮感・“相棒感”を求める
3ドアのジムニー(シエラ含む)は、部屋というより“相棒”。
自分の身体に近い距離感で、車と一体になれる。
- 基本は1〜2人で完結する
- 車に「一体感」や「濃さ」を求める
- 駐車環境・狭路が多く、取り回しを最優先したい
3ドアは、秘密基地に近い。
狭いからこそ濃い。濃いからこそ、忘れられない。
「余白を増やす」より「密度を愛する」タイプの人に刺さる。
3ドアでワクワクする瞬間
・運転しているときの“凝縮感”が気持ちいい
・車が大きく感じない=気を遣わずにどこへでも行ける
・自分と車だけの世界が、濃く残る
結論:あなたの生活に「ドアは何枚必要か」
最後は、すごく現実的に決めていい。
「どっちが上か」じゃなく、「どっちがあなたの毎日に合うか」。
判断の最終チェック(10秒)
・後席に人を乗せる未来がある → ノマド
・基本は自分(+1人)で完結する → 3ドア
・荷物が日常的に増える(買い物/趣味/犬) → ノマド
・車との一体感・凝縮感が最優先 → 3ドア
最後の一問
あなたの生活に入ってくるのは、荷物だけ?それとも、人も?
人が入ってくるなら、ノマドは“部屋”になる。
この先の楽しみ
どちらを選んでも、ジムニーは“育つ”車です。
ノマドなら「暮らしの間取り」を、3ドアなら「相棒の密度」を。
あとは、あなたの生活で仕上げていこう。
FAQ(検索流入を取りに行く)
ここは検索で来た人が「知りたいところだけ拾って帰る」場所……なんだけど、
せっかくなら読みながらワクワクが増えるFAQにしたい。
結論は短く、でも「なるほど、そういうことか」と腑に落ちる形で答える。
Q1:ジムニー5ドア(ノマド)の内装で3ドアから一番変わった点は?
A:いちばん大きいのは、後席が“座れる”から“居られる”に近づいたことです。
乗り降りのしやすさも含めて、同乗者のストレスが減る方向に設計されています。公式も後席の居住性・快適性向上や室内の使い勝手を明確に示しています。
Q2:ボディカラー全6色は?
A:全6色です。内訳は2トーン2色(ブラック2トーンルーフ)+モノトーン4色。公式のオンライン見積りに掲載されています。
Q3:2トーンやホワイトパールは追加料金がかかる?
A:かかります。公式注記として、ブラック2トーンルーフ仕様とアークティックホワイトパールは追加料金設定があります。購入前に見積りで差額を確認しておくのがおすすめです。
Q4:ジムニー ノマドは車中泊できる?
A:できます。ただし大事なのは、フルフラット=快眠ではないこと。
快眠を決めるのは「段差・硬さ対策」と「換気(結露対策)」です。荷室アレンジ性は公式でも示されています。
Q5:内装カスタムはまず何から始めるべき?
A:おすすめは「床」→「定位置化」→「光と音」の順です。
いきなり高価なパーツを入れるより、毎日触れる場所と散らかりを先に潰すと、部屋化が一気に進みます。
(この順番、やるとほんとに楽しいです。“自分の車感”が最短で出る。)
ひとこと補足
FAQで迷いがほどけた人は、本文の「用途別おすすめ設計図」をもう一度読むと、カスタムの方向性が一段クリアになります。
まとめ|ノマドは、日常を少しだけ冒険にする“部屋”だ

ここまで読んでくれたなら、もう分かっているはずです。
ノマドの面白さは「5ドアになった」こと自体じゃない。
ジムニーという道具を、ちゃんと日常で“使い切れる”ようになったこと。
そして、ここが一番ワクワクするポイントなんだけど——
ノマドは買った瞬間に完成じゃない。暮らしで育つ車です。
内装を整えるたび、色を選ぶたび、定位置を決めるたびに、あなたの“部屋”になっていく。
- ジムニー5ドア(ノマド)は、ジムニーの芯を保ったまま「居場所」を増やしたモデル
- 内装は“道具感”のまま、後席・荷室・生活スイッチが部屋化に効く
- ボディカラー全6色は「外装」ではなく暮らしの背景色として選ぶ
- カスタムはパーツの足し算ではなく、居住(=降りたくなくなる空間)の設計
最後に、僕からの提案(ワクワクの作り方)
まずは大きな買い物より先に、「床」と「定位置」を決めてみてください。
それだけでノマドは一気に“自分の部屋”になります。
次に照明や静けさを足すと、夜の車内が「帰りたくなる場所」に変わります。
最後に、ひとことだけ。
ジムニー ノマドはキャンプのためだけの車じゃない。
日常を少しだけ冒険にする部屋だ。
ドアを開けた瞬間に、気持ちが切り替わる。
「今日はどこへ寄り道しよう」って、自然に思える。
そのワクワクを、あなたの生活の形に合わせて育ててほしい。
情報ソース・注意書き
この記事、書いていて楽しかったんですが(本当に)、
ワクワクの土台には必ず根拠が必要だと思っています。
ノマドは「雰囲気で語りたくなる車」だけど、だからこそ一次情報と信頼できる解説を押さえた上で、暮らしの言葉に翻訳しました。
参照・引用
- スズキ公式:新型「ジムニー ノマド」発売(ニュースリリース)
スズキ、小型四輪駆動車 新型「ジムニー ノマド」を発売|スズキスズキ株式会社のニュースリリースをご覧いただけます - スズキ公式:価格・オンライン見積り(ボディカラー全6色/注記)
ジムニー ノマド 価格・オンライン見積り|スズキジムニー ノマド の公式サイト。価格やボディーカラー、主要装備・諸元をご確認いただけます。 - スズキ公式:室内空間(後席・荷室・収納など)
ジムニー ノマド 室内空間|スズキジムニー ノマド の公式サイト。室内空間(デザイン・機能性・積載性)をご覧いただけます。 - Response:『ジムニーノマド』インテリアから見る5ドアモデルの真価
スズキ『ジムニーノマド』…インテリアから見る5ドアモデルの真価[詳細画像] | レスポンス(Response.jp)スズキは、ジムニーシリーズ初の5ドアモデル『ジムニー ノマド』を4月3日より発売する。「ジムニー ノマド」は、ジムニーシリーズの特長である走破性を維持しつつ、居住性と快適性を向上させたモデルである。 - carview!:ついに「ジムニー」に5ドア登場(背景解説)
ついに「ジムニー」に5ドア登場! 車名はスズキ「ジムニーノマド」に決定!! リアシートの広さは? 剛性アップやハンドリングはどのようにしてチューニングした?(Auto Messe Web) | 自動車情報・ニュース - carview!ジムニーに待望の5ドアモデルが登場 かねてより噂になっていたスズキ「ジムニー 5ドア」の日本導入が2025年1月30日に正式発表されました。車名は「エスクード」に採用されていた「ノマド」のサブネームを取り入れた「ジムニー ノマド」とし... - motor-fan:ジムニーノマド探究/インテリア編
【ジムニーノマド探究/インテリア】後席の広々感と座り心地を大幅に向上! 「大人4人」が快適に乗れた | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム後席は広さと座り心地をバランス良く向上させた ジムニーノマドでは、ジムニーシエラに比べて全長とホイールベースをそれぞれ340mm拡大させながら、その寸法を後席と荷室の両方に振り分けた。乗用車の派生モデルでは、ホイールベー
注意書き
・仕様・装備・価格・カラー設定は改良や地域仕様で変更される場合があります。購入検討時はメーカー公式情報・販売店で最新状況をご確認ください。
・カスタム内容によっては保安基準・保証・安全性に影響する可能性があります(視界、灯火、電装、積載など)。実施前に適合性と取付品質を確認してください。
・車中泊は換気・結露・防寒対策を徹底し、禁止場所での滞在や周囲への配慮を守ってください。
最後にひとこと
ノマドのいちばんの魅力は、カタログの外にあります。
床を整えて、定位置を決めて、色を選んで——その瞬間から、もうあなたの“部屋”が始まる。
この記事が、その一歩目の地図になれたなら嬉しいです。

