bmwの維持費は高い？古いモデルを安く維持する方法とは

BMWは高級車としての魅力がある一方で、「維持費がかかる」というイメージも強く、購入をためらう人も多いです。

特に古いBMWは維持費がさらにかかるのではと不安に感じる方もいますが、実はメンテナンス方法や整備工場の選び方次第で維持費を安く抑えることも可能です。

今回は、古いBMWにかかる維持費の実態と、少しでも維持費を安くするためのコツをご紹介します。

古いBMWの維持費はどれくらいかかる？

BMWに憧れて中古で購入したいと思っても、「古いモデルは維持費が高いのでは？」という不安を持つ方は少なくありません。

特に10年以上前のモデルになると、部品の消耗や故障リスクも高まり、維持費の見積もりが難しいと感じるのも無理はありません。

そこでここでは、古いBMWに実際にかかる維持費の目安と、どのような支出が発生しやすいのかを具体的に見ていきましょう。

10年落ちBMWの年間維持費の目安

10年落ちで走行距離8万km前後のBMWを維持する場合、年間の維持費は30万円〜50万円程度を見込んでおく必要があります。

この中には、車検費用、法定点検費用、消耗品交換（オイル・ブレーキパッドなど）、突発的な修理が含まれます。

ディーラー整備を利用するか、街の専門工場に依頼するかでも金額は大きく変わるため、自分に合った整備体制を考えることが大切です。

よくある故障箇所とその修理費用

10年落ちのBMWで特に多いトラブルとして、ATフルード未交換によるトランスミッショントラブル、冷却系統の水漏れ、エンジンオイル漏れが挙げられます。

たとえば、ATフルードの交換を怠った場合、10〜15万kmでAT自体が壊れる可能性があり、修理費は50万円以上になることもあります。

また、冷却水の漏れやパッキンの劣化によるオイル漏れも頻発し、1件の修理に3〜5万円程度かかるのが一般的です。

つまり、BMWは「故障しにくい車」ではなく、「故障を防ぐために定期メンテナンスが必要な車」と言えます。

予防整備を前提にすれば、古いBMWでも快適に乗り続けることは十分可能です。

BMWの維持費が高くなる理由とは？

BMWのオーナーになった多くの人が口をそろえて語るのが、「維持費の高さ」です。

国産車と比較してどこにその違いがあるのか、BMWの維持費が高くなりがちな理由をここで明確にしておきましょう。

これらの要因を理解すれば、対策の方向性も見えてきます。

ディーラー整備の高さと純正部品の価格

BMWの維持費を押し上げる最大の要因のひとつは、ディーラー整備の工賃と純正部品の価格です。

例えば、オイル交換ひとつとっても、ディーラーでは1回18,000円前後かかることもあります。

使用するオイルの品質やフィルターの構造が独自仕様であるため、どうしても価格が高くなりがちです。

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また、故障箇所の部品交換においても、部品単体で数万円〜数十万円、工賃込みでは20〜30万円規模の請求になることも珍しくありません。

定期的なメンテナンスの必要性

BMWは高性能である分、定期的な点検・整備を前提とした設計がされています。

そのため、オイルやフィルター類、冷却水、ブレーキパッド、各種センサー類の交換が必要な頻度が高い傾向があります。

これを怠ると重大な故障につながるため、「壊れる前に整備する」姿勢が求められるのです。

つまり、BMWの維持費が高くなる背景には、高性能車ゆえの整備負担と、純正部品の価格があります。

これを理解した上で、自分に合った整備方針を持つことが、BMWと長く付き合うための第一歩となります。

BMWの維持費を安くする方法

「BMWは維持費が高い」と言われがちですが、実はちょっとした工夫と情報収集でコストを大きく抑えることができます。

ポイントは、どこで整備するか、どの部品を使うか、そして計画的にメンテナンスを行うかどうかです。

ここでは、BMWの維持費を安くするための具体的な方法を紹介します。

専門整備工場を活用するメリット

ディーラーではなく、BMWに強い専門整備工場に依頼することで、費用は3割〜5割程度安くなることもあります。

街の整備工場でも、輸入車の取り扱い実績が豊富な店舗を選べば、技術的にも安心です。

しかも、ユーザーの予算や要望に合わせて柔軟に対応してくれる点もメリットです。

たとえば、ATフルードの交換をディーラーでは断られても、専門工場なら安全に実施してくれることがあります。

信頼できる中古部品やOEMパーツの活用

BMWの部品は新品で買うと非常に高価ですが、信頼性の高い中古部品やOEM（純正同等品）を使用することでコストダウンが可能です。

ただし、粗悪な互換部品を選ぶとすぐに再交換が必要になるリスクがあるため、評判の良いメーカーや取扱業者を選びましょう。

とくにブレーキパッド、センサー類、パッキン類などは、純正同等品の中でも耐久性に差が出やすい部品です。

維持費を安くするコツは、「整備の質は落とさずに、無駄を省く」ことにあります。

信頼できる整備工場と部品ルートを確保することが、BMWライフのコストパフォーマンスを左右する重要なポイントになります。

古いBMWを選ぶならどのモデルが維持費が安い？

BMWの中古車市場には多くのモデルが並んでおり、どれを選ぶかによって維持費には大きな差が出ます。

特に10年以上前のモデルでは、耐久性や修理のしやすさ、部品の流通状況などが維持費に直結します。

ここでは、比較的維持費が安いとされる古いBMWモデルと、その理由について見ていきます。

壊れにくいモデルとその特徴

古いBMWの中でも、E90型の3シリーズ（2005〜2012年）は、比較的壊れにくく維持費も抑えやすいと評価されています。

理由は、シンプルな設計と整備性の高さ、そして部品の入手のしやすさです。

特に後期型のE90は、初期型の不具合が改善されており、中古車市場でも安定した人気を誇っています。

また、6気筒エンジン搭載車（直6）はバランスが良く、メンテナンスをきちんとすれば長く乗れることで知られています。

人気の旧型BMWの維持費実例

実際にE90・E46などのモデルを維持しているオーナーからは、年間30万〜40万円程度の維持費で済んでいるという声が多く聞かれます。

故障が少ない個体を選び、街の整備工場と連携して定期的にメンテナンスを行えば、大きな出費は避けられるでしょう。

一方、7シリーズやX5などの上級モデルは、部品代・整備費ともに高額になりがちなので、予算に余裕がある方向けです。

古いBMWを選ぶなら、「部品が豊富」「構造が単純」「実績のある整備工場が多い」という条件を満たすモデルがベストです。

結果として、BMWらしい走りを楽しみながらも、維持費の負担を抑えることができます。

bmw 維持費 安い 維持費がかかる 古いのまとめ

BMWは高性能で魅力的な車ですが、「維持費がかかる」という声は確かに事実です。

特に古いモデルは部品の劣化が進んでいるため、突発的な出費が発生しやすくなります。

しかし、その一方で工夫次第で維持費を大きく抑えることも可能です。

維持費は確かに高めだが工夫次第で抑えられる

BMWの維持費は、定期的な点検整備、適切な整備工場の選定、部品の選び方次第で大きく変わります。

ディーラー整備を避け、信頼できる街の整備工場に依頼すれば、費用は数十％削減できる可能性があります。

また、故障の前にメンテナンスを徹底する予防整備の姿勢も非常に重要です。

購入前に維持費の見積もりと整備体制の確認を

BMWを中古で購入する際は、車両価格だけでなく維持費まで含めたトータルコストを見積もっておくことが大切です。

そして、購入前から信頼できる整備工場を探しておくと、いざというときにも安心です。

BMWは決して「維持できない車」ではありません。

正しい知識と対策があれば、古くても魅力的なBMWライフをリーズナブルに楽しむことができるのです。